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大腸菌の感染性
大学の研究室で扱っている大腸菌(k株とかB株)は、ヒトや動物に対して感染性はないのでしょうか? ないからP1で扱える(もちろん導入する核酸の種類によってはP2になったりもしますが)、とも考えられますが、感染性がないならその理由はなんなのでしょうか? 実験株は栄養リッチな環境でしか増えない、という理由なのでしょうか? ご存知の方、ご教授いただけないでしょうか?
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微生物の危険度分類は、「感染性の高さ」だけでなく、「感染した場合の危険度の高さ」をも加味されて決められています。 また危険度の高さというのは、単に病原性の高さというだけでなく、まん延した場合の社会的な影響度の高さも考慮されます。 例えば通常のインフルエンザウイルスはBSL2ですが(BSLはバイオセーフティレベルの略でP2と同義)、「新型インフルエンザウイルス」はBSL3です。数年前の季節性とたいして病原性が変わらなかったH1N1のウイルスでも、日本だけでなくアメリカでもBSL3として扱われていました。今は「季節性」になってしまったのでBSL2になっていると思いますが。 また例えば口蹄疫ウイルスは人間には基本的に感染しませんし、感染しても軽微な症状しか起こしませんが、家畜の世界では極めて重大な伝染病の病原ウイルスなので、BLS4という扱いになっています。そもそもこのウイルス、家畜でも致死率は高くないのですが。 ですから、感染性はあっても危険性が低ければ、BSL1またはP1に分類されることになります。
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感染性というのは、常在菌として定着できることも含むとすれば、感染性はあってもおかしくないと思います。しかし実際はすでに普通の大腸菌や無数の細菌叢を構成している微生物によって排除されてしまうのではないかと思います。感染性を何か病気を起こすかもしれないという意味で使っているのならば、病原性はないと思います。
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ご回答ありがとうございます。 感染性って、よく使われる言葉ですが、細かい事例を考え出すとなんだかわかんなくなってきます。 実験で扱う大腸菌は、感染する可能性を完全に否定することはできないけど、病気を起す可能性はほとんどかんがえられないからP1と思っておきます。
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ご回答ありがとうございます。 感染性って、よく使われる言葉ですが、細かい事例を考え出すとなんだかわかんなくなってきます。 感染性だけでなく、危険性も考慮するということですね。 実験で扱う大腸菌は、感染する可能性を完全に否定することはできないけど、病気を起す可能性はほとんどかんがえられないからP1、と思っておきます。