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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:物理シミュレーションにおける有限要素法について)
物理シミュレーションにおける有限要素法について
このQ&Aのポイント
- 物理シミュレーション技法には有限要素法があります。有限差分法や境界要素法の経験はあるが、有限要素法については勉強中。
- 加速度項がある動的な問題において、質量行列を対称行列に変えることができるが、なぜそうなるのか理解できない。
- 質量集中行列化(質量行列の対角化)が問題だと思っているが、このような工夫をした文献も存在する。
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質問されてから,かなり時間がたってしまったので,今さら回答するのは遅いかも知れませんが,もしお役に立てば,と思い,書き込みます。 質量マトリクス[M]は,剛性マトリクスとほぼ同じバンド幅を持ち,決して対角行列ではありません。 特定の問題では,質量集中マトリクスとしてモデル化した方が近似度が高い場合もありますが,それは特殊な問題であって,一般には定義式に従って, [M]=∫[N]Tρ[N]dV で計算して用います。 この結果は,決して対角行列にはなりません。 あなたが読まれた文献が「説明ではなく説得」である理由を想像するに,その著者は,その先で,振動の固有値問題 |[K]-ω^2[M]|=0 の解法を具体的に(C言語などで記述して)提示していませんか? もしそうだとすると,その著者は,[M]が対角行列でない場合の上の固有値問題の解き方を知らないので,誤魔化しているのだと思います。 [M]が対角行列でない場合の具体的なアルゴリズムを示せる人は,有限要素法の理論を知っている人の中でも,それほど多くはないのです。 「有限要素法は経験学問であり、実績としてそれがいい結果を出している」というのも事実です。 たとえば,非適合シェル要素がなぜよい結果を出すのか? その要素の積分の際には”低減積分”などという理論的には説明も付かないことをするとなぜ精度が上がるのか? などはその最たる例です。 しかし,今の振動の問題での,”強引な質量集中マトリクス化”は,全く別問題であり,何か別のことを隠したいがための言い訳にしか聞こえません。そしてその”隠したいこと”が,「[M]が対角行列でない場合の,固有値の解法の具体的なアルゴリズムを示せない」と推測しています。