水が気化するときの仕事PdVの解釈(熱力学第一法則)
いつもお世話になっております。
現在、文献「化学・生命科学系のための物理化学」を用いて勉強しています。
熱力学第一法則はdU=dQ+dWです。
仕事dWの符号は、
・系が外界に対してする仕事の場合、符号はマイナス
・外界から系がされる仕事の場合、符号はプラス
と文献に記載されています。
ここで1atm、373Kでの1molの水から1molの水蒸気への変化を考えた場合、
(上に記載した文献では57ページの例題4・4です。)
仕事W=PdV=+3100J/molと、符号がプラスになります。
ここで文献のコメントでは、「水から水蒸気へと体積が増加するため、
水蒸気が外界に対して仕事をしたことになる」と書いています。
私が分からないことは以下です。
熱力学第一法則によれば仕事dWの符号は、
「外界から系がされる仕事の場合、符号はプラス」と定義されています。
水が気化した場合の仕事の符号はプラスになったので
「外界から水蒸気が仕事をされた」と言うと思うのですが、文献のコメントと
矛盾してしまいます。
アドバイスをお願い致します。