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直喩/比喩/譬喩
これらはいずれも対象客体を何かにたとえて説明する仕方、方法ですね。 質問: 1 このたとえ話の仕方としてはこの他の仕方はあるでしょうか? 2 こういう説明の仕方を概括的に総称するような言葉はあるでしょうか?
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この場合の「ヒユ」の漢字表示には「譬喩、譬愉、比喩、比愉」などがあります。 修辞法(rhetoric)において、広義には、本義から転じて生じた意義としての「転義(trope)」としての、誇張法・説疑法・美称法・反語法などの一つとしての比喩法には次のような種類が上げられます。 直喩(明喩) …ほっぺはリンゴのよう。 隠喩(暗喩) …氷の刃。君の目はふし穴だ。 諷喩(ふうゆ)…蛙の子は蛙。 引喩(提喩、換喩)…飯のタネ。あの生意気な黒メガネ野郎。 活喩(擬人法)…木は泣き、石は叫ぶ。 声喩(擬音・擬態法)…彼奴はスタコラと逃げ去った。 ほかに、字喩、詞喩、類喩なども。
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- TANUHACHI
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「比喩」というのが一つの括りであって、その中に「直喩」と「隠喩」もしくは「明喩」と「暗喩」の二つの種類があるととの理解がスタンダードです。 前者が「~のように」「~のごとく」といった直接的に修辞する表現技法であるのに対し、後者は「同一内容を別の言い方で“言い換える”」技法です。 後者を文章の中で多用した人物として文芸評論では小林秀雄、社会科学の分野では丸山眞男が有名で、かつては大学受験で出題される御三家などとして有名でした。 また「譬喩」と「比喩」は全く同一内容で表記文字の違いだけのことです。「喩える」は現在では「例える」とも書き、古くは「譬える」とも書きました。 「喩える」の意識や行為に近いものとして「擬える(なぞらえる)」があり、「擬声語」「擬態語」の用例があります。こうした点では「模する」も類似した言葉といえるでしょう。「模擬店」「模擬テスト」などの用例です。厳密にみれば「擬える」も「模す」もオリジナルに対して「それに近いものを作る・行う」などの意思・動作を示す文字ですから、「比定する」の意識が作用しているようにも考えられます。
お礼
有り難うございます。万葉でも譬喩出の表現歌があるのですね。 模する、擬える(なぞらえる)」というのも同じ平面の手法だったのですね。 擬声語、擬態語、模擬。なども関連的観念なんですね。 有り難う御座いました。 ヒンドゥの英文文書を読んでいて、聖典にはこの比喩法が多用されています。 そんなことで、比喩ということの性格を知りたくおもいましたので。
- 莽翁寒岩 一笠一蓑一杖(@krya1998)
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まとめた呼称は知りません。発明するより仕方ないかも知れません。 1. 直喩というのは明喩と同じですね。修辞法的比喩でしょう。 「喩えば」,「如し」, 「ようだ」などとはっきりと比喩であることを示した言い方。 2. 隠喩というのは暗喩とかメタファー(metaphor)ですね。ことばとしては「…の如し」「…のようだ」などの語を用いていない比喩。 3. 換喩というのもあります。修辞法ですね。「金バッジ」で国会議員を表すなど。 4. 提喩というのもあります。全体的,総称的語で部分的,特称的意義を表したり、部分的,特称的語で全体的,総称的意義を表す方法。例えば「太閤」で「豊太閤」(豊臣秀吉)、「山(やま)」で「比叡山」を示すのは前者の例、「小町」で「美人」の意を表すのは後者の例。 5. 諷喩というのはたとえによって本義をそれとなく表現したり推察させたりする修辞法。「朱に交われば赤くなる」で「人は交わる友によって感化される」の意を表す類。 きっと比喩という言い方がまとめた言い方なのでしょう。
お礼
有り難う御座います。 “愉”という字も使われるのですね。 引喩という字には出会ったことがありましたが、活喩(擬人法)…木は泣き、石は叫ぶ。や、声喩(擬音・擬態法)という言葉は始めての出会いでした。 たくさんの種類と、観念的整理のご説明に感謝いたします。 有り難う御座いました。 ヒンドゥの英文文書を読んでいて、聖典にはこの比喩法が多用されています。 そんなことで、比喩ということの性格を知りたくおもいましたので。