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「はね・とめ・はらい」等の用語の総称について
初歩的な質問かと思いますが、「はね・とめ・はらい」等の用語の総称は、「筆使い」とか「運筆」などと言う言葉でよいのでしょうか?もし他によい言葉があるなら、どなたか教えていただければと思います。その場合「筆使い」「運筆」の意味も知りたいです。よろしくお願いいたします。
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運筆と用筆は混同され易いものです。 ●運筆は、指、肘、腕など全身に及ぶ筆の運び方を言います。別の言い方をすると、緩急とか遅速などの筆の動かし方です。 ●用筆は、点画の起(始)筆、送筆、収(終)筆の各部における筆使いをいい、撥鐙法や逆入平出など規範化されたものをいいます。簡単に言えば、強さとか弱さなどの筆の扱い方です。 これらを総称して、筆法といっています。 ●筆使いとは、起(始)筆の入り方、送筆の速度、筆の開閉、収(終)筆(とめ・はね・はらい)など、筆をどのように働かせるか、どんな形、どんな方向になっているか、を指します。 難しい問題ではありますが、 ご質問の「とめ・はね・はらい」については、収(終)筆の種類の一つです。 また、筆使いの一要素でもあります。 なので総称は、「収(終)筆」、そして意味を限定すれば「筆使い」として良いと思います。 但し、「とめ・はね・はらい」等と、『等』がつくと、どう定義していいか分かりません。 永字八法の他にも、浮鵞(フガ・「元」の最後の画)、戈法(カホウ・「戈」の一画目)などがあります。なぜなら、永字八法とは、ほぼ直線的なものと点についてだけで、「折れ・曲がり」が含まれていないからです。 ですから、「とめ・はね・はらい」等、つまり「とめ・はね・はらい・おれ・まがり」とするなら、一種の筆使いとされ、収(終)筆は当てはまりません。 かなり細かい内容で、総称してしまうと、意味がだいぶ違ってきます。 (ある辞書では、運筆を「書き方」と言っていました。広い意味でとらえるなら、運筆もいいことになって、筆法もいいことになりますけれども、使い方に注意しないといけません。ややこしいですが。)
その他の回答 (1)
「永字八法」という用語を国語辞典で引けばはね・とめ・はらい等の呼び方が8つ載っていると思います。 「筆使い」・「運筆」は文字通りの意味で差し支えないと思います。 以前、習っている団体の認定試験で「運筆」の意味を問う問題が出題されましたが、「筆の運び方そのものをいう」と解答し○がもらえました。
お礼
ありがとうございました。参考になりました。
お礼
詳しいご説明ありがとうございました。 外国人に質問されて、答えられなかったのですが、自分自身にとっても勉強になりました。