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倒置法の歴史
- 倒置法とは、文法の一種で、センテンス内の語順を逆転する表現方法です。
- 日本の歴史においては、倒置法はかなり古い時代から使用されていました。
- 特に漢文では、文学や詩などでよく見られる表現手法であったとされています。
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日本で文書表記が始まるのは奈良時代のことです(日本人の手で文書作成を始めたとの意味)。その時の基準が漢文ですから、その読み下し方も中国的な読み方になります。 漢文の返り点には幾つかの段階があり、一文字から一文字に戻る時に「レ点」を使います。それ以上の文字数の場合は「一二点」「上下点」「天地点」の順になります。従って、基本構造としての「レ点」そのものが倒置法であるとは言い難いと考えられます 漢詩や文章にも「倒置による強調や詠嘆表現そのもの」はみられますから、同時に日本でも使われていたと考えても不自然ではありません。 また『万葉集』には中国的な表現とは異なる言語表現もみられますので、いつ頃に「日本語」が成立したかは諸説紛々とした状態です(何よりも学問は「物的証拠」を求めますので、状況証拠のような推論は認められないことも確かです)。 「男の漢文、女の和文」これは確かに奈良時代では相当しますが、平安時代には相当しないともいえます。平安時代の文学作品の殆どが女性の手になるものであり、確実に男が書き下ろしたとされる作品は『土佐日記』があります。それも「日記」「紀行文」の色彩を色濃く感じさせる作品です。 奈良時代以前は「記録」がないので正直なところ「あった」とも「なかった」ともいえません。ましてや庶民レベルの言葉が記録されるケース自体がそれ以後でも極めて希少価値を有する史料ともいえますから。
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- alligator911
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うーんと。 会話としてなら、人類が言葉を持った最初の頃から 倒置法は存在してたんじゃないでしょうか。 文字が発明されるまでは、文学は口承でしたし。 「きょうの晩飯、あれだよほら、マンモス。」 と言ったかどうかは知りませんが。
お礼
ありがとうございます。 そんな頃から使われていたとしたら本当に感慨深いものがあります。。なぜ倒置にすることで強調されると感じるのか、今度はそこが不思議になってきました・・ 「今日の晩御飯はマンモス~・・」って言ってて欲しいな、いやきっと言ったんだろうな、と思います。
- banzaiA
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>書物として記録に残すよりずっと以前から使用されているのでしょうか? はい、その通りだと思います。現在、古事記にも、倒置法の文はあったように記憶していますが(改めて確認作業はしておりませんので、自信はありません)。 >私の中では男の漢文、女の和文というイメージがあります。 それはそうなのですが、それと倒置法との関連性はどうなのでしょう。 たしかに漢文にも倒置法が使用されますが、「レ点」とは違うことでしょう。 漢文と日本文とでは、文法的に、語順が違うので、漢文を日本文になおして読み下すときに、レ点(返り点)を使うわけですから。
お礼
ありがとうございます。 そんなはるか昔から使われていた(であろう)表現法なのですね。 漢文のレ点に関しては、いわれてみれば確かにです。。記号をつけることで、自分達の文法体型にして読めるようにするって発想もすごいなぁ、と思ってしまいました。 (漢文の文法の違いを忘れて、戻ることと倒置法を混同してしまいました・・)
お礼
ありがとうございます。 レ点と倒置法の違いがわかりました。 この2つ、どちらも学校で習った頃に、なぜかツボにはいったというか、好きでした。そのわりに正しい知識は残ってなかったんですが・・。 漢文/和文のくだり、これですっきりしました。このようなイメージがあったものですから、腰越状を画像でみたときに違和感を覚えていました。いま調べたらこれは「和様漢文体」というんですね。 なぜ(今でいう)中国は文字が古くから発生していたのに日本は奈良の頃なのか、マイナーな記号のようなものはそれより前にも実はあったのか、、今度はそっちが気になってきてしまいました。 みなさんに教えていただいたこと、なんとなく学生時代に習ったことばかりな気もしており、反省しています。。