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東京ゲートブリッジの構造
先日、歩道を歩きました。 それで気づいたのですが、中央部分に継ぎ目がありませんでした。 私の考えていた力の配分は、2つの恐竜(?)で作られているので、その中央部分には継ぎ目がなくてはならないです。 何度も調べましたが、歩道部分も車道部分も全く継ぎ目が見当たりませんでした。 主橋脚で胴体部分(?)が釣り合っているようにも見えますので、それならば、なおさらのこと、中央部分に継ぎ目がないと、全体の揺れを吸収しないと思います。 このナゾを教えて下さい。
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>ddtddtddt さんの回答では、要は、2つを引っ張っているから一体としていいのではないか(中央に継ぎ目がある方がおかしい。)と言うように解釈しました。 ん~~、微妙ですね(^^)。#2です。設計思想として、2つのヤジロベイにした方が、合理的なのかも知れないとは、個人的には思います。だからその方式は、否定していないんです。 ただ(ご存知かも知れませんが)日本には、日本道路協会が出している「道路橋示方書」というのがありまして、「示方書」の名が示す通り、これは設計方針の業界標準で、役所もこれに則ります。その中で橋脚上以外に、継ぎ目を設ける設計は書いてないのです。 東京ゲートブリッジのような規格外の橋梁を設計する場合、恐らく「道路橋示方書」の適用範囲外なので、東京ゲートブリッジ用の「示方書」を作ります。本四架橋でもそうでした。その時の最重要参考文献は、やはり「道路橋示方書(普通の橋用)」なんですよ。 例えば自分がヤジロベイ方式を役所に提案したとき、「「道路橋示方書」に書いてない方式で落橋したとき、あんた責任取れんの?」と言われたら、自分は応えに窮します。 これはずいぶん昔から言われていますが、標準化の弊害かも知れません。「橋梁技術者は、どんどん物を考えなくなった・・・」と。しかし東京ゲートブリッジを建設したゼネコンのジョイント・ベンチャー(だと思いますが)が、ヤジロベイ方式を採用しなかったのには、十分な理由があったのだと自分は信じたいです(施工の困難さまで含めて)。 そこで現場技術者達は(仕方なく?)、縞鋼管継ぎ手を開発し、滑り免震支承を採用した・・・。滑り免震支承は極端に言えば、でっかく揺れたって構わないよ、という設計です。隣にぶつからねければね・・・、という・・・。
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- RTO
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No2さんに触発されて追加します では 身近にあるもので 「橋脚以外の所に、エキスパンダー(継ぎ目)を入れる橋の設計」とそうでないもの(この橋をふくめて当たり前の設計)の比較を行ってみましょう まだ割っていない割り箸を10膳ほどと消しゴムを10個ほど用意します 割り箸の長さのピッチで(だいたい15センチくらいかな?) 同じ大きさの消しゴムを直線状に配置します 消しゴムを橋脚に見立てるわけですね。 さて消しゴムの中心の位置に割り箸の長さの中間を置いた物(ヤジロベーのようになります)を連続させた物(これが 「橋脚以外の所に、エキスパンダー(継ぎ目)を入れる橋の設計」になります)と、 消しゴムの中心の位置に割り箸の端を位置させた物をそれぞれ作ってみましょう。 前者に関しては割り箸の間がエキスパンにもなっていませんので、割り箸の端同士を軽くセロテープで止めてもいいでしょう。これをエキスパンに見立てます。 どちらも橋脚のピッチは同じで、割り箸も一直線に並んだ橋のような物ができましたね? さて 適当に指でもミニカーでも橋の上に乗せてみましょう。どっちがしっかりとした橋になりましたか? なお、箸を使ったのは、どこの家でもあるだろうという意図と、単なる駄洒落です。 現物を作らなくとも、思考実験で理解してもらえれば幸いです。 剛構造物の設計や趣味での観察を続けていると合理的なものとそうでないものの区別が付くようになりますよ。
お礼
RTOさん、ありがとうございます。 「・・・ミニカーでも橋の上に乗せてみましょう。どっちがしっかりとした橋になりましたか?」 と言う点については「消しゴム4つの方」と思います。 私の最大の疑問は、東京ゲートブリッジの構造が、RTOさんの例えで言いますと、消しゴム3つの方ですが、その消しゴムが2つで、1つごとが、やじろべい式となっていて、2つの中央部分に継ぎ目が見当たらなかった点です。 ddtddtddt さんの回答では、要は、2つを引っ張っているから一体としていいのではないか(中央に継ぎ目がある方がおかしい。)と言うように解釈しました。 また「滑り免震支承」と言う文言は、先の例で言いますと、割り箸と消しゴムとの間が「よく滑るようにしてある構造」と言うように解釈しています。 そうであるなら、私の疑問のお答えとはなっていない気がします。 再度お話ししますと、RTOさんの例で、左側の消しゴムをAとして、右側をBとすれば、それぞれの上の割り箸は、Aの部分では割り箸の右側、Bの部分では左側が、それぞれ持ち上がっているだけで、やじろべいが2つ並べてあるので、中央は大きく揺れるはずです。 その揺れを吸収するには、継ぎ目が必要ではないでしようか ? と言う点が疑問です。 大地震に耐えられているとのことなので、なるほど、やじろべいとすれば、いくら揺れてもかまわないナ、と一人で関心しましたが、そうではないのでしようか ?
#1さんの参考URLを読みました。 設計思想は、縞鋼管継ぎ手と、滑り免震支承がポイントじゃないでしょうか?。 確かに、橋脚以外の所に、エキスパンダー(継ぎ目)を入れる橋の設計は、余り見た事はありません。橋脚間の橋桁は「剛なもの」として設計するのが、普通と思えます。 結局、2つの「恐竜」で支えられた中央部は、縞鋼管継ぎ手が頑張って内部の相対変位を減らし、中央部全体としては「一体となって」多少揺れてもいいよ、という風に見えました。
- RTO
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真ん中でエキスパンいれたら 強度なくなるから。 支承の思想はこれ参照 http://www.pa.ktr.mlit.go.jp/tokyo/work/pdf/all.pdf
お礼
ありがとうございました。 参考URL拝読しましたが、私の問いの解決にはなりませんでした。
お礼
そうなんですか、 「お上」の指示もあるわけですね。 ありがとうございました。 私は、最初に見たとき「ヤジロベイ方式」と直感したのですが。