参考になるかどうかは、わかりません。ただのアイデアです。
「俳句か詩をツールに使って、生き生きとおもしろい経験時間を1時間作り、作品に触れる/読むことへの興味関心を強める」ことをネライにして、特に知的発達に遅れを持っていない中学生を対象にすると、
ゲーム感覚で、かつ作品理解に自発的関心を高める、人との感覚差や知識差にも気付かせるのならば、次のようなのはどうでしょう、
1)準備:俳句、和歌、短い詩を、各30合計100ほど用意して、各作品にa1~a30、b1~b30、c1~c30のように固有識別番号をつけ、各作品を1枚のカードにして100枚のカードセットにし、参加予定生徒数分用意する
2)開始:参加生徒に100枚セットを渡し、各人に100枚を黙読させる 【2+6分】
3)承:テーブル上に6つの枠を描き(あるいは6枚の色紙を置き)「恨み」「慕」「夕方」「夏」「若い」「平穏」などのキーワードを指定して、見せる 【2分】
4)課題を示す:『3)で示したキーワードにあたるカードを選んで、枠に入れてください。できるだけ多くのカードを使って、手元に残るカードが少なくなるようにしてください』【1+9分】
5)刺激:(置かれているカードを1枚取り上げて、作品番号と作品を読み上げ)『………が「若い」のところか、、、、ということかな。☆★が「恨み」ね、』などと、配置した生徒の感性に感心したそぶりを示す。そのことで、追加してカードを置くことを誘発する。しばらく様子をみる【10分】
6)共同参画への誘引:30分ほど経過したところで、生徒に質問・発言させる『他の人が入れたカードを見て、なぜここに置いたのかがわからないのとかの質問はないかな』『自分はなぜここにこのカードを入れたのかを、発表できる人はいないかな』と、生徒の発言を促す【その流れで、1時間の最後まで】
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俳句や和歌、短詞の中には、有名なものも混ぜておく。中高生の作品も混ぜておく。
生徒の中には、作者や背景を知っていたり、鑑賞のポイントを知っているもの、季語を知っているもの、特定の事物や植物に詳しいもの、微妙な表現にも感性を働かせるものがいるので、そうした生徒の発言をお互いに聞いて、あるいは自分が配置したのと、他人の配置の状態とで【作品の読み】に関心が高まれば良いと思います。
「正解/不正解/誤答」などではなくて、作品を読んで感じること、思うことに意識を使い、仲間とゲームした感覚になれれば良いのではないでしょうか。
1時間の最後に、参加している生徒の状況に応じた良い締めくくり・総括ができればそれに越したことはないでしょう。しかし、あまりに訓示的なものは、かえって良くないように思います。参加した生徒が、詩や俳句、和歌などに接したとき、文言の表面的な意味だけでなく、情感も感じ取ろうという気が少しでも高まれば、十分な成果といえるように思います。
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小学生相手のもの、中学生でも発達障害を抱えているもの等の対象者の場合と、すでに中学生にもなっているものでは、やり方は違うように思います。
お礼
ありがとうございます。参考にさせていただきました。