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放射性セシウムの性質
アルカリ金属である放射性セシウムは空気中で容易に酸化され酸化物は非常に水に溶けやすいはずなのに、放射性セシウムは土壌表面近くに蓄積し雨に洗い流されづらいのはなぜでしょうか。
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土壌は、岩石が風化して生成した粗粒の無機物(一次鉱物)やコロイド状の無機物(粘土鉱物あるいは二次鉱物)、生物の死骸などの粗大有機物、粗大有機物が微生物などの分解者の作用などによって変質して生じる有機物(腐植)などを含むんでおります。 これらの中にはイオン交換性の物質が多く含まれており、そのことによって1価の陽イオンであるセシウムなどが吸着されます。セシウムの吸着剤としてゼオライトなどがよく使われますが、ゼオライトはケイ素、酸素、アルミニウムからなる化合物ですが1価の陽イオンをよく吸着するもので、天然にも多く存在します。
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- indoken2
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回答No.2
現在の標準的な考えでは、 土壌の粘土鉱物、中でもバーミキュライトやイライトの薄い板が重なり合った形の結晶の、一番端の部分がささくれ立つようにほぐれ、その中途半端に広がった結晶の板の間(フレイド・エッジ)に、セシウムが丁度はまり込んで、そのために溶け出したり移動したりしにくくなる、 というのが、放射性セシウムが洗い流されづらい原因 ということになっています。
質問者
補足
現在の標準的な考えは降下物としての放射性セシウムが水に溶けて水溶液中の1価の陽イオンとして存在することを前提に理論が出発しています。このことがそうとは限らなかった場合にはある意味今ある理論全体が瓦解する可能性もありえます。 もちろんそういう状態のセシウムがそんざいすることは間違いないでしょう。しかし、それだけだという保証は全くありません。そういう標準的な考え方に固着しているとそれ以外のものが見えなくなる恐れがあります。
お礼
吸着理論が常識だというトートロジーに陥ってしまいこれ以上議論の発展がのぞめそうにないのでこれくらいで打ち止めにします。 No.1の方は、吸着理論を手短にまとめて下さった上に、それ以外の想定される理論についても何らかの考察を加えていらっしゃいます。 私はNo.1の方の考えた吸着理論以外の理論の更に他にも無視できないことがたくさんあると考えていますが、ともかく吸着理論だけに固着しない態度をもたれている点で思考力の深さを感じましたのでこの質問のベストアンサーはANo.1のKURUMITOとさせていただきます。他の方もご回答有難うございました。「評価するボタン」だけは押しておきました。
補足
放射性セシウムが陽イオンとして存在するとは限りませんよ。