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原子時計にセシウムが選ばれた理由
原子時計のことを調べているのですが、 原子時計にセシウムが選ばれた理由を教えてください。 例えば http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1023949380 こちらの Q&A でも同様の質問がされていますが、 その回答は、 > よって、電子は全ての原子にあるので、理論上はどの原子でも使用することはできます。 > なぜセシウムか?ということについては、「電子をある軌道上に集めやすい。」 > 「はじきだされる振動間隔が正確。」「はじきだされたのが分かりやすい。」 > という理由で使用されています。 となっていますが、これはアルカリ金属の特徴であり、 セシウムの特徴ではない気がします。 アルカリが優れているのは分かるのですが、 カリウムでもルビジウムでもなく、セシウムが選ばれた理由とはなんですか? もしも、原子の質量が関係しているとしたら、 フランシウムを使うともっと精密な原子時計が作れますか? (フランシウムが放射性元素だということは置いておいて) 御回答よろしくお願い致します。
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補足
すばやく補足回答していただき、ありがとうございます。 「緩衝気体」というキーワードを教えていただいたおかげで http://maya.phys.kyushu-u.ac.jp/~knomura/museum/GPS/node9.html こちらのページにたどり着きました。 > なお、ガスセル中でルビジウム原子が拡散して壁でトラップされるまでの時間を長くするため、 > 緩衝気体 (Ne,Ar,Kr,N2など) を封入します。 > ルビジウムガスセル型の原子時計の観測精度は原子の緩和時間で決まります。 > ルビジウムガスセル型の原子時計はガスセルに Rb とともに封入する緩衝気体による > 共鳴周波数のシフトが大きく、1次標準器には適していません。 > しかし小型軽量にできるので、実用標準器として広く使用されています。 ただ私の理解では、セシウム原子時計は セシウム原子だけをビーム状にして測定するものだと思っていました (ちょうど上記のサイトの別ページでも解説されていますが)。 であれば,ルビジウムも同じようにビーム状にして測定すれば 緩衝気体による共鳴周波数のシフトは生じないはずではありませんか。 同様に,セシウムであっても緩衝気体とともにセルに封入すればシフトが生じてしまうでしょう。 お教えいただいた内容は、手法の違いを説明したものであり、 元素の違いを説明したものではないと思いますが、どうでしょうか。