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月次決算の棚卸資産の仕分けと賞与の月割計上のしかた
月次決算時の棚卸資産の仕分けと、賞与の月割計上のしかたでご相談したいことがあります。 (1) 月次決算の棚卸資産の仕訳 月次決算の棚卸資産の仕訳のしかたについて、ちょっとわからず困っております。 3月末の棚卸で、商品在庫が100万円、 4月末の棚卸では、商品在庫は80万円、 5月末の棚卸では60万円だったとします。 その場合の仕訳は以下のような書き方でよいでしょうか。 ●4月 (借方) 期首商品棚卸高100万円 / (貸方) 商品100万円 (借方) 商品80万円 / (貸方) 期末商品棚卸高80万円 ●5月 (借方) 期末商品棚卸高80万円 / (貸方) 商品80万円 (借方) 商品60万円 / (貸方) 期末商品棚卸高60万円 4月から翌年3月末の事業年度です。 また、4月の1行目の借方が「期首」商品棚卸高となり、4月の2行目の貸方、5月の1行目の借方、5月の2行目の貸方は「期末」商品棚卸高となる、と考えてよいでしょうか。 (2) 賞与の月次決算の仕分け 賞与について、支給した月に一括計上すると、その月の利益だけが大幅に減るという事態になってしまうので、あらかじめ月割りで賞与を計上しようと考えております。 たとえば、12月の賞与の支給総額が6,000万円と見込まれていて、支給対象期間が4月1日から9月31日とします。これを4月から9月のある1か月について、月割りで仕訳すると、 (借方) 賞与1,000万円 / (貸方) 賞与未払金1,000万円 という仕分けでよいのでしょうか。 貸方の勘定科目がよくわからないのですが、負債なので「未払費用」の科目を使うのが一般的なのでしょうか。 また、資料などを見ると、この場合に、 (借方) 賞与1,000万円 / (貸方) 賞与引当金1,000万円 という仕分けをしているものあるのですが、「賞与引当金」の勘定科目は決算期をまたぐ場合に費用を見越しておくときに使用するイメージがあるので、賞与の月割計上の際に用いる勘定科目ではないような気もするのですが、よくわかりません。 簿記、経理、勘定科目に詳しい方いらっしゃいましたら、よろしくお願いします。
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- hinode11
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No.4です。 >ただ、管理会計の月次決算に、本来財務会計の賞与引当金の勘定科目を使おうとすると上記のような仕訳になってしまうということなのでしょうか。 その通りです。
- ctaka88
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No4の方の回答でちょっと気になったので書かせていただきます。 >〔借方〕賞与引当金繰入額☆☆☆☆☆/〔貸方〕賞与引当金☆☆☆☆☆ >です。 >〔借方〕賞与☆☆☆☆☆/〔貸方〕賞与引当金☆☆☆☆☆ >という仕訳は間違いです。 財務諸表・損益計算書の表示で「引当金繰入」の別立て表示を要求しているのは、 財務諸表規則第85条第2項です。 会社計算規則では、損益計算書の科目表示については各段階の利益表示についての規定しかありません。 会社法の計算書類では「引当金繰入」という科目を使わなくても良いのです。 したがって、上記のように「間違い」と断定できるのは上場企業等に限られます。 中小企業等の場合は間違いとは言えません。 また中小企業の場合は、財務会計と管理会計での勘定科目をそれほど厳密に使い分けなくとも、大丈夫です。
- hinode11
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No.3です。 月次決算は管理会計です。市販の会計ソフトの多くが財務会計ソフトであり、管理会計ソフトではありません。財務会計ソフトにも、月次の損益を把握する管理会計機能(月次損益推移表)などを備えているものがありますが、せっかくの機能も不完全なものが多いのです。市販の財務会計ソフトを利用しつつ月次決算を行う(=月次の損益を把握する)には、ユーザーが独自に工夫しなくてはなりません。以下、私の工夫を御紹介します。 市販の財務会計ソフトを利用して管理会計を行うには、私は管理会計用の勘定科目を特別に設定します。期中は管理会計用の勘定科目を駆使して管理会計を行い、期末には管理会計用の勘定科目の元帳残高をすべて消去する仕訳を起します。こうすれば、管理会計用の勘定科目が財務会計の期末決算の邪魔になるようなことはありません。 先ず、月次決算で賞与の月割り計上を行うために、 〔a〕管理会計用の損益科目として『賞与月次配分』を「販売費及び一般管理費」の区分に設定する。製造会社の場合は、「販売費及び一般管理費」と「製造原価」の両方に設定する。 〔b〕管理会計用の貸借科目として『賞与月次引当』を「流動負債」の区分に設定する。 賞与を月割りで仕訳すると、 〔借方〕賞与月次配分 10,000,000/〔貸方〕賞与月次引当 10,000,000 となります。 >「賞与引当金」の勘定科目は決算期をまたぐ場合に費用を見越しておくときに使用するイメージがあるので、賞与の月割計上の際に用いる勘定科目ではないような気もするのですが・・ 全くその通りです。「賞与引当金」は財務会計の勘定科目ですから、管理会計としての月次決算では使ってはなりません。そうしないと、財務会計と管理会計がゴチャゴチャになってしまいます。また、ここでは、管理会計について検討しておりますので、「賞与引当金」は費用の見越しであるというような財務会計上の議論は、一切しなくて構いません。 なお、参考までに書くと、財務会計の決算で賞与引当金を計上するときの仕訳は、 〔借方〕賞与引当金繰入額☆☆☆☆☆/〔貸方〕賞与引当金☆☆☆☆☆ です。 〔借方〕賞与☆☆☆☆☆/〔貸方〕賞与引当金☆☆☆☆☆ という仕訳は間違いです。
お礼
ありがとうございます。 財務会計では、 〔借方〕賞与☆☆☆☆☆/〔貸方〕賞与引当金☆☆☆☆☆ は間違いなんですね。 ただ、管理会計の月次決算に、本来財務会計の賞与引当金の 勘定科目を使おうとすると上記のような仕訳になってしまうということなのでしょうか。 〔借方〕賞与引当金繰入額☆☆☆☆☆/〔貸方〕賞与引当金☆☆☆☆☆ の仕訳は本などでもよく見ます。 〔借方〕賞与月次配分 10,000,000/〔貸方〕賞与月次引当 10,000,000 の仕訳の仕方は大変参考になりました。 ありがとうございました。
- hinode11
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No.2です。 >会計ソフトだと、「5月単月の売上原価」が表示される場合と、「4~5月二カ月間の売上原価」が表示される場合で5月の仕分けのしかたが変わってくるのですか? はい。質問者の仕訳の通りに入力して「5月単月の売上原価」が表示される会計ソフトならば、5月の月次決算(=5月単月の月次決算)に問題が生じません。 しかし、質問者の仕訳の通りに入力すると「4~5月二カ月間の売上原価」が表示される会計ソフトの場合は、「4~5月の二カ月」決算になってしまいます。5月単月の月次決算を行うためには仕訳を工夫しなければならないのです。だから、質問しました。
お礼
ご返信ありがとうございます。 表示が「5月単月の売上原価」であれば、 (借方)期末商品棚卸高80万円 / (貸方) 商品80万円 (借方)商品60万円 / (貸方) 期末商品棚卸高60万円 でOKということですね。 わかりました。
- hinode11
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補足願います。質問者が使っている会計ソフトについて質問です。 先ず、4月の月次決算を行います。 (借方)期首商品棚卸高100万円 / (貸方) 商品100万円 (借方)商品80万円 / (貸方) 期末商品棚卸高80万円 と仕訳入力します。損益計算書の売上原価の欄には、「4月単月の売上原価」が表示されます。これで月次決算ができますからOKです。 次に5月の月次決算を行なう時、 質問者が書いているように (借方)期末商品棚卸高80万円 / (貸方) 商品80万円 (借方)商品60万円 / (貸方) 期末商品棚卸高60万円 と仕訳入力すると、損益計算書の売上原価の欄には、「5月単月の売上原価」が表示されますか。それとも、「4~5月二カ月間の売上原価」が表示されますか。もし、「4~5月二カ月間の売上原価」が表示されるのであれば、質問者の会計ソフトでは5月単月の月次決算を行えないことになりますが。
お礼
お返事ありがとうございます。
補足
ありがとうございます。 実は、質問に記載するとちょっと複雑な文章になってしまうので書かなかったのですが、実際に起きたケースじゃなくて、簿記とか経理の本を読んでて疑問に思ったことを質問しただけだったんです。 この事例を会計ソフトに記入しているというわけではなくて…、誤解を生むような書き方をしてしまい、申し訳ございませんでした。 会計ソフトだと、「5月単月の売上原価」が表示される場合と、「4~5月二カ月間の売上原価」が表示される場合で5月の仕分けのしかたが変わってくるのですか?
- ctaka88
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(1)はお考えのとおりです。 (2)「未払金」は法的に確定した債務を言います。法的に確定した債務ではないので「引当金」を使うのが普通です。
お礼
ありがとうございます。 (2)については、 (借方) 賞与1,000万円 / (貸方) 賞与引当金1,000万円 でOKということですね。 大変助かりました。
お礼
お返事ありがとうございます。