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闘争=逃避反応と汎適応症候群の違いは?
- 闘争=逃避反応は脅威的状況に立ち向かうか逃げるかの身体的状態を指し、身体の反応が増える。
- 汎適応症候群はストレスに対する生体の一連の反応で、3つの段階がある。
- 興奮状態が慢性化すると免疫力が低下し感染症にかかりやすくなる。
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文章を読ませていただきました。 汎適応症候群の中に書いてある、第1段階と第2段階の状態は、 闘争=逃避反応と同じことを示していると思います。 しかし、第3段階目は、あまりにも長い緊張状態にエネルギーが全て使い果たされてしまい、無気力・無関心の状態にまでになってしまうということだと思います。 具体的な例を挙げると、例えば、職場の新しい赴任先の人たちが、全て自分の考えをことごとく否定してくる人たちだとします。 最初は、反発するなり、言い分を主張したりしますね。これが、第1段階、つまり闘争反応です。 そして、あまりにもそれが続くものだから、今度はその場から身を引きたいと思いますよね。これが第2段階、逃避反応です。 それでもなおその場から逃げられず、状況は変わらない、どこへ行ってもストレスが続く…そして遂に、完全に諦め、鬱のような状態になり、免疫力も下がる。これが第3段階です。 第3段階になってしまった状態のことを汎適応症候群と呼ぶ、ということだと思います。第1・2段階はあくまで警告であり、まだ汎適応症候群には至らないのではないでしょうか。 わかりづらい説明ですみません。また、具体例が不快でしたら申し訳ないです。
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- moto_koukousei
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闘争・逃走反応(fight-or-flight response)は、1929年にウォルター・キャノンに提唱された動物の恐怖への反応です。闘争か逃走か反応、戦うか逃げるか反応ともいい、戦うか逃げるかすくむか反応(fight-or-flight-or-freeze response)、過剰反応(hyperarousal)、急性ストレス反応(acute stress response)とされることもあります。 キャノンの説によると、動物は恐怖に反応して交感神経系の神経インパルスを発し、自身に戦うか逃げるかを差し迫るという。この反応は、脊椎動物あるいはその他の生物でストレス反応を引き起こす一般適応症候群の初期段階として後に知られるようになった。 汎適応症候群(GAS:General Adaptation Syndrome)は、ストレッサーに対する生体の全身適応反応です。対照するのは、局所適応症候群といわれる、ストレッサーに対する生体の局所的な適応反応です。ともに、適応症候群(脳の視床下部と副腎皮質などの内分泌腺のホルモン分泌や自律神経系の神経伝達活動によって起こる一般的な反応が、異常状態を頻繁に発生させる状態になったものです。1936~1974年頃にハンス・セリエが、ネズミのストレス研究の結果で発表しているものです。 症候群(Syndrome)は、共通の病態(自他覚症状・検査所見・画像所見など)を示す患者が多い場合に、そのような症状の集まりにとりあえず名をつけ、扱いやすくしたもので、もともとはその共通の病態を起こす原因が判然としないものを言います。 障害や疾患、疾病の一種と考えても良いです。 闘争・逃走反応(fight-or-flight response)は、障害や疾患、疾病の一種とは限りません。山道で向こう側に熊のようなものが見えたとたんに逃げ出す体制になったり、仕事でうまくいかなかった感じがしたときに突然仲間のやり方にけちを付けたり責任転嫁的な態度をとったとしても、病的な傾向というほどのことがなければ、単なる反応です。 余談ですが、私は高所恐怖症のようです。高いところにから崖下を覗けるような場所は苦手です。まだ体力があって山に登っていたときには、岩登りや沢登りをしようと試みたこともあります。生理的に竦んでしまうので、意識的に挑むようにしていました。生理的に逃走反応が起きることには意識的にチャレンジするようにしていました。びびるのが習性になってしまうのはイヤだったからです。生理反応そのものは克服はできていませんが、意識すれば多少はこわばりを解いて臨めるようにはなりました。 これも余談ですが、知り合いは本人の説明によればパニック障害になってしまい、一時期はある人物をみるとパンニックになっていました。良い状態に回復すれば、緊張はするようですが、パニックにはならずに済むようになりました。 (例えば、若い人が、密かに好きな人と向かい合う場合などには)対人赤面、あがり、緊張症状は起きます。試験の前に尿意を催す場合もあります。ストレッサーは色々なことにあります。それで反応が出ても、病的なほどにならなければ(日常生活に普通の人以上の支障を起こさなければ)、単なる傾向の範囲であって、シンドローム(症候群)というほどのことはないです。