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髪の毛はお湯のほうが水より柔らかくなるのはナゼ
癖毛を直すときやヒゲを剃るとき、水よりもお湯のほうが髪が柔らかくなるのはなぜですか。調べても柔らかくなる、水だと引き締まると書いてあるのは見つけたのですが、科学的な理由を教えていただけないでしょうか。
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単純に,分子の話ですね。 ですから,科学のカテゴリーで質問したほうがいいのですが,まぁ,科学は素人でもある程度は説明できそうですので,回答してみますね。 分子は,冷やすと運動エネルギーが小さくなり,分子同士が押し合う力が弱くなることから高密度になり,物体が小さくなるとともに硬くなります。(唯一の例外は,水が凍るときに体積が大きくなることです) 逆に,暖められますと運動エネルギーが大きくなり,分子同士が押し合う力が強くなることから密度が低くなり,物体が大きくなるとともに分子同士のつながる力が弱くなることからやわらかくなります。 私たちの体を構成しているたんぱく質もこのような理屈でやわらかくなるのですが,たんぱく質は水を含みやすいという性質も持っています。 お湯も水ですから,温まって分子同士がゆるくなっているところに水分子は入り込みますと,水分子が潤滑油のような役割をするのだと思われるのですが,さらに分子同士の結合がゆるくなることからかなりやわらかくなってしまうと考えられます。 また,水もお湯ですとかなりの運動エネルギーを持っていますので,たんぱく質の分子同士の間をこじ開ける力が強いですから,たんぱく質への浸透力も強くなります。 ですから,お湯を使用しますとたんぱく質は非常にやわらかくなってしまうわけですね。 ちなみに,たんぱく質を水で濡らしますと一度は引き締まるのですが,濡れたままにしていますと非常にゆっくりとではありますが水の分子がたんぱく質の分子の間に入り込んでいき,たんぱく質をやわらかくしますよ。 毛に限定した話をしますと,毛の場合,まず,表面を覆っているよろいのようなキューティクルが水分子を吸収し,膨れてきます。 キューティクルが膨れますとキューティクル同士の間に隙間が出来るようになり,毛の動きに自由度が増します。 キューティクルの内側,毛髄は非常に柔らかいですから,キューティクルに隙間ができただけで十分に毛は柔らかくなってしまいますよ。 ちなみに,このような状態のままにしていますと,キューティクルは簡単にかけやすいですし,また,毛髄のたんぱく質は簡単に水に溶けやすいですから,かなり,毛は傷んでしまいますよ。
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- kyoneko
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たんぱく質、ケラチンはお湯で柔らかくなるからだと思ってました。
お礼
ありがとうございます。家庭内の議論に終止符うてました。
お礼
非常に論理的にありがとうございます。目からうろこです。皆、納得、納得です。ありがとうございました。