自殺してはいけない根拠ってなんなのでしょうか。
自殺してはいけない根拠ってなんなのでしょうか。
人間が決めた常識や倫理観や感情論などの『人間らしさのルール』以外に、明確に揺るぎない理由で『自殺してはいけない』と説明できるものはあるのでしょうか?
動物なら 弱肉強食で、弱いものは死に、強いものが生き残って次の世代を残して、そうやって進化していくものですよね。
人間も、ルールの及ばない場所では、強者が弱者を虐げ、自らの進化(よりよい人生)の為に、殺人と略奪を繰り返しています。
不自由なく暮らす日本の私たちも、その生活を支えるために、どこかで誰かが苦しんでいるのを知っているのに、やめません。
事実、人間は、自分の幸せのために誰もが必死です。
言葉では綺麗なことを言っても、現実に直面すれば、弱肉強食の動物と変わりません。
美しく綺麗にまとめられている倫理観や常識等というものが、単に社会をうまく回すためのルールで、人生の真実ではないという証拠ではないですか。
でも生物が、よりよく生きようとすることは、自然の姿だと思うのです。
知恵や工夫を重ね、自らの人生をよりよくしようと努力できるような、生きる意思の強い者が生き残り、次の世代を築いていくことが進化であり、自然の摂理ではないですか。
それならば、自分がこの世界で生きていけないと実感し、生きる気力がない者は、種の進化を衰えさせまいとする本能から、自ら死を選ぶことは必然ではないですか。
死こそが安らぎで、生は苦痛だと感じているなら、自らの幸せのために 死を選ぶことができるのも、生に執着する本能を抑えることができる、理性を持った『人間らしさ』ではないのですか。
生は 欲望の連鎖です。
生きるためには 何かを欲さなくてはいけません。
睡眠、食事、仲間、今よりも良くなる何かを。
欲すからこそ生きていけます。
死は 無欲で、永遠の無です。
喜びも悲しみも幸せも苦痛も、自らの命さえも 無に還すことです。
何もいらない。
永遠の無を求めること…自殺
なぜ 死を求めることはタブーなのですか。