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TTL回路間のインピーダンスマッチングについて
- TTL回路間のインピーダンスマッチングについて教えてください。
- TTL回路を50オームの同軸線でつなげる際に、抵抗を付ける必要はあるのでしょうか?
- 望ましい回路構成や抵抗の具体的な設計について教えてください。
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2MHzというのは信号の繰り返し周波数のことですね。一般的には2MHzの信号を 1mの同軸ケーブルで伝送する場合、インピーダンスマッチングがとれていないくても 問題ないと言われています。というのは、インピーダンスマッチングがとれていなくて 反射があっても1mの往復にかかる時間がせいぜい10nsecくらいで2MHzの周期 500nsecに比べ短いからです。 でも、実際はそうはいきません。繰り返し周期は500nsecでも、信号の立ち上がりは もっとずっと短いからです。そして、10nsecの反射によるリンギングはTTLを誤動作 させる可能性が十分あります。 そこで、やはりインピーダンスマッチングが必要となるのですが、大げさに スミスチャートを描いて・・・というほどの必要はありません。 もしTTLの出力インピーダンスが0に近いとしましょう。そして、出力に直列に50Ω の抵抗を入れたとしましょう。ケーブルとこの50Ωのつなぎ目ではインピーダンス マッチングはとれていることを覚えておいてください。次に信号が受信端に到着 したときにケーブルとTTL入力との間で反射しますが、戻った反射波は上記の50Ω のところまで来ると反射せずに吸収されてしまいます。つまり反射は1往復だけ となります 反射が一応複だけだと受信端ではリンギングになりません。送信端では波形は 崩れますが受信端の波形は奇麗です。あとは振幅の減少に注意が必要です。 ケーブルの静電容量への充放電を直列抵抗で緩和するための抵抗だという 解釈もありますが、立ち上がりがなまるほどの高抵抗を入れた場合はそのような 解釈で良いですが、その場合は受信TTLに対し十分な振幅が得られないでしょう。 TTLの出力インピーダンスは高周波領域でどのくらいかはなかなかデータが ありません。経験的には20Ω弱のように思われます。なので、上記の50Ωという 値はその分減らしておく必要があります。実用的には33Ωくらいがベストでしょう。 念のため、この信号が分岐している場合は話しはずっと複雑になります。上記は 分岐が一切ない場合の話しです。特に送信端から分岐しているときは大変です。 受信端での分岐は、分岐にしないで「じゅずつなぎ」とする方が減少がシンプルに なります。
お礼
tance様 詳しく教えていただき、ありがとうございました。非常に勉強になりました。 早速試してみます。