- ベストアンサー
直線状導線の電荷密度と電界について
- 電荷が無限に長い直線状導線に電荷密度σで分布している場合、導線の長さLの中に存在する電荷の総量と電気力線の本数を求める方法について教えてください。
- 導線から電気力線が一様対象に出ているものとして、導線から距離dの点の電界の大きさを求める方法について教えてください。
- 無限に長いではなく距離Lの導線の場合、電気力線の本数を求める方法と電界の大きさを求める方法についても教えてください。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
ANo.2 です。数式の訂正をします。導線の長さの評価を間違えてました。 修正をしながら、積分の方法も書いておきます。 添付図のように、導線の中心を原点に、導線の長さ方向にz軸、導線に垂直な方向にr軸を取ってみます。いま、r=d の点Pを考え、P点での電場Eを計算します。 導線の、z座標=z の地点Aに、長さ dz の微小部分を考えます。ここの電荷dqは dq=ρ・dz です。 これがPの地点に作る電場dEは dE=k(ρ・dz)/(r^2+z^2) 導線の全ての長さに渡って足し合わせると、dEのz方向成分は、(対称性から)打ち消されることが明らかなので、実質的に寄与する量は r方向成分dErだけになって dEr=dE・cosθ=dE・(r/√(r^2+z^2)) です。 これを z=-L/2~L/2 までの範囲で積分します。 E=∫[-L/2..L/2] (k(ρ・dz)/(r^2+z^2))・(r/√(r^2+z^2)) =2kρ∫[0..L/2]r/((r^2+z^2)^(3/2))・dz =kρL・(1/(r・√(r^2+(L/2)^2)) 求める電場は、r=dの地点での電場ですから、rをdに書き戻して E=kρL・(1/(d・√(d^2+(L/2)^2)) d>>L のときの収束の話は、前回の回答のまま成立しています。 ついでに、逆に、導線の極く極く近傍では d→0 なので √(d^2+(L/2)^2)→L/2 となりますので、 kq/(d・√(d^2+(L/2)^2)) → kq/(d・(L/2))=2k・ρ/d となり、Lが無限の長さの場合の値に収束します。
その他の回答 (2)
- Quarks
- ベストアンサー率78% (248/317)
おっしゃるように、導線の端の辺りでは、導線に対して傾いた方向に電気力線が延びていますので、導線からあまり遠くない地点では、電場はあまり"キレイな形"にはなっていません。このような場合には、ガウスの法則を適用すること(無限に長い導線の場合に使った解法)はできません。 ではどうするかと言えば、導線を短い部分(長さが無限小の断片)の"点電荷"の集合とみなして、その寄与を長さに渡って足し合わせる操作(=積分)をして求めることになります。導線の中心から導線に対して垂直な方向にdだけ離れた地点Pにおける電場Eは E=kq/(d・√(d^2+L^2)) となります。なお、式中のkはクーロン法則の定数、qは導線全体の電荷 ρ・L です。 もっと一般的な場所における電場の式は、より複雑な形になります。 ところで、距離dがLに較べて十分に遠いときや、導線の長さLが極めて短い場合には、 √(d^2+L^2) → d となりますから E→kq/(d^2) となり、点電荷から距離 d だけ離れた地点での電場を与える式に収束します。
- simotani
- ベストアンサー率37% (1893/5079)
割るだけで良いのかどうかは、どの程度の学力を要求するかに依ります。 高校ならば端部の処理は「考慮する必要がない」です。 大学理工学部ならば教科書に従い処理します。 一般的には端部は「電極に接続」と解釈して端部無しとします。
お礼
分かりやすい解説ありがとうございます お陰様できちんと理解できました