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感情はなんのためにあるのですか

よろこびやかなしみ ひとの心は不安定でくるくると感情がかわります プラスの感情だけあればいいのに いかりやにくしみ、うたがいなど マイナスの感情が存在するのはなぜですか? どういう効能があるのでしょうか 感情がないとどんな悪い作用があるのでしょうか どなたか教えてください。 学問的なご意見あとありがたいです。

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  • ruehas
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回答No.3

こんにちは。 我々動物にとって感情とは、学習結果を用いて生後環境に適応した行動を選択するためにあります。例えば、ほぼ全ての動物で苦痛とは不利益であるという判定基準が遺伝的に定められています。ですが、これでは実際に苦痛が与えられなければ逃げることはできません。では、一度痛い思いをするならばそれが危険であると学習されます。このようにして、我々動物は生後体験の結果から何が利益で何が不利益であるかを一つひとつ学習してゆきます。そして、それが危険であると学習されるならばそこに恐怖という感情が発生し、それ以降は苦痛を与えられる前に回避行動を選択することができるようになります。 正の感情と負の感情があるのは、ここでは利益と不利益の判定が行なわれるからです。そしてその結果、利益には接近行動、不利益には回避行動という選択の原則が定められており、我々はこれに逆らうことはできません。このため、不利益と判定されたものには負の感情が発生し、自らはそれに近付くことができなくなるようになっています。 このように、負の感情というのは不利益を回避するためのものですから、なければやはりたいへん困ります。では、正の感情といえども原則的には逆らうことができないのですから、利益と判定されたものに欲望が抑えられなくなってしまうなんてことだって幾らでもあるわけです。 好きなものは好き、嫌いなものは嫌い、全ての行動が自分の利益不利益に基づいて選択できるならば感情には何の弊害もありません。ところが、動物としては逆らうことができないにも拘わらず、それを我慢して生活しているのが我々現代人です。このため、しばしば「社会性ストレス」なんてものを抱え込むことになります。 では、ならばもし感情がなかったとしますならばいったいどうなるでしょう。我々の感情とは与えられた状況に応じた適切な行動を選択するためにあります。これがどういうことかと言いますと、即ち感情がなければ一切の行動を選択することができないということです。 脳の情動機能を損傷して感情を失ってしまった患者さんの事例があるのですが、このひとは自分で何も決められなくなってしまいました。朝どのネクタイを締めるのか、鞄に何を入れるか、どの靴を履けばいいのか。これは、脳内で利益と不利益の判定ができないからです。 友人が心配して訪ねると、自分が何をしたらいいのか分からないと答えます。ですが、感情がありませんので、恐らく辛いと感じることもないでしょう。気の毒なことに、結局ひとに騙されて財産を失ってしまったそうです。

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その他の回答 (5)

  • tereeza16
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回答No.6

ペットを可愛がっている方には申し訳ないのですが 人間の特有の感情と動物の感情らしきものは、次元が違うと考えていいでしょう。本日、京大の霊長類研究所の知り合いに確認しました。 猿がしゃべる映画の影響かもしれません。UFOが存在しないことを証明できないだけなのに、存在すると言い切り、勝手な理屈をでっち上げるUFO研究家っているでしょ???パブロフの犬(条件反射)でさえ、人為的影響は否定できない昨今ですから、 また、感情の研究は、快・不快だから接近する・しないの原始的?レベルではなく(問題事例の多くは、不快なことをなぜ好むのか?ですから)、本人にも不快なはずなのに、なぜそういうマイナス感情を抱くかを、問題としています。なぜ、その人は、自覚に乏しいのかが、最大の難関ですね。 いい例がありますね。動物には感情があると言いながら、同時に感情のない?人間の話を、したり顔でする人間がいたとしましょう。一貫性のない(論理的に破綻している)意見(動物=感情を持つ)の人が、感情の表現が乏しい可能性の人(弱い立場の人)を、(軽く見下しながら)どうして感情がないと言いきれるのか???言いきる人の感情の仕組みはどうなっているのか? こうしたマイナス感情?って、愚かですよね。もう一度、言います。 感情=その人の要求という観点で、その要求が倫理的に適切か不適切かレベルで、悪戦苦闘している段階だと思います。

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  • tereeza16
  • ベストアンサー率48% (18/37)
回答No.5

面白い質問ですね。 マイナス感情は、現状の研究だと、その効能も必要かどうかも、、、まだあいまいですね。ただ、その意味(原因?)を探ることによって、減少させようとする動きはあります。 マイナス感情は、(現状ですと)、プラス感情とセットで考えるのが一般的ですし、脳科学でも、快不快(古き良き心理学の科学的解明時代の産物???)という分け方ではなく、満足の度合いで感情の種類を洞察していく傾向になっています。乱暴な言い方ですが、満足していない=“怒り”とか“悲しい”ですが、だからといって、多幸症的なもの=バランスいいとは言えない。(う~ん???たとえば、日本語ネット検索では、かなり古い時代の研究の誤訳や誤った引用が、紹介されるケースもあるので、ご注意ください。) 脳科学では、もちろん感情的なものと結びつく脳内物質の研究が最優先ですが(現状は、薬事療法が有効ですからね)、まだまだわからないことだらけです。 感情そのものを調べる研究(実験)においては、(主にアメリカの大学ですが、、、)リレーション(人間・社会関係)を重視したものが多いようです。乱暴に言うと、相手の対応に不満足⇒自分は負の感情を抱く(あるいは、その真逆)は、どういう仕組みでそうなっているのかを調べるということです。効能というよりは、その意味を探ることが優先されています。 社会的要請に対応しているのでしょう。たとえば、自分の要求がかなえられない(社会的に認められない)と、不満な状態(怒り・憎しみ)になって、差別やDVをする(弱者を攻撃する)のはなぜか?、、、など。(その成果???ですが、、、最近では、デモのターゲットが大企業や富裕層に向けられていますよね)goo でも、弱者の感情に無関心な方が、自分の感情を優先させて、さまざまな弊害を生じさせている例は、たくさんありますよね。 感情の研究は、感情=その人の要求という観点で、その要求が倫理的に適切か不適切かレベルで、悪戦苦闘している段階だと思います。 余談ですが、、、 ただ、一線の研究者が、なぜか自分の論文のコメントにおいて 『愚かな感情(行動?)を抱く者こそが、愚かな人間である』などと、 あなたの言う“いかりやにくしみ、うたがい”などを 全否定する(論文ではある意味肯定しているにもかかわらず???)かのような 発言も、よくあることです。 つまり、研究者にとっても、感覚的には、 (特に)憎しみや猜疑心などは、マイナス感情になってしまうのでしょう。 ただ、怒りや疑いは、プラスのようにとらえる傾向もあります。 だから、怒り=あってはいけないという日本的発想?の意味を 聞いてくることも、ありますね。 日本人の忍耐力は、今では世界中から称賛???が皮肉に過ぎないと言う人たちです。

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noname#153852
noname#153852
回答No.4

感情とは心の状態を示していると思います。 心の本音の部分が感情だと思います。 だから心も健康であれば感情も清々しいと思います。

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  • orrorin
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回答No.2

一つの考え方は、もしプラスの感情しかないとすると、敵対的あるいは競争的な相手に対して非常に無防備になってしまうということがあります。 もし自分の持ち物を取られても怒りを感じないようでは、また次の機会にも奪われるでしょうし、それが続けば大変なことになるでしょう。 特に私たちが今のように進化する前、なによりもまず食べ物を確保しなければいけないような段階では、怒りを持たないことは命取りになったかも知れません。 そのような段階で生き残れるのは怒りを持って相手を追い払えるものか、奪われてもなお食べ切れないほどのものを持つもの、あるいはさらに他所から奪えるものだけです。 また疑いは社会関係において生じるものなので、人が集団として活動する上で、裏切り者を排除したり他の集団を出し抜いたりするのに有用だったと思われます。 このように俗にマイナスの感情と呼ばれるものでも、生存においてはプラスに働くことがあり得ますので、そのような感情もしっかりと残っているのだろうと考えられます。

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noname#194996
noname#194996
回答No.1

感情というのは生き物の生命活動に必要な反射運動に付随して起こる原始的な生体反応のひとつで、生き物の生命活動に動機付けを起こしてより強く生きられるように、他の個体よりもよく生きられるようにするために発達した神経反応だと考えられます。 プラスの感情は、より前向きに生きるようにその個体を刺激しますし、おっしゃるマイナスの感情も、怒りの対象に対して負けず、より攻撃的に自分が対処し、生き残るための動機づけを促します。人間はそういった感情が知能と結びついてより複雑になっていますので、ある部分では混乱が生じてむしろ生命力を弱める方向に向かわせることもあるようです。これは病気の一種として捉えることもできるかもしれません。 ご参考になれば。

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