- ベストアンサー
この字の読み方は…???
「封建」って読み方「ほうけん」、ですよね?? 子供が以前「ほうけん」と書いたら 先生から「ふうけん」と直された、抗議したけど聞いてもらえなかったと言って ずっと「ふうけん」と回答欄に書いているんですよ ちなみにうちにある国語辞典に「ふうけん」という単語は記載されていません 生まれてこの方(オーバーな)ずっと「ほうけん」と信じていたのですが 最近歴史学的とかで説が変わったりした、なんてことありますか? それとも我が子の勘違いかなー? どなたか教えてください!
- みんなの回答 (13)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
手元の『広辞苑第5版』,『日本語大辞典』,『学研漢和大辞典』,『新明解国語辞典第5版』とも「ほうけん」となっており,「ふうけん」は見当たりません。 語源は「封土(=大名などの領地)を分けて諸侯を建てる」意味だそうですが,この「封土」の読みを見ると,『広辞苑』のみ「ほうど」「ふうど」両方を挙げていますが,他は「ほうど」のみです。 その『広辞苑』も,「高塚を築き上げるために盛り上げた土」の意味でのみ「ふうど」を上げており,そこから転じて使われるようになった「大名の領地」の意味では,「ほうど」しかありません。 しかし,もしかしたら「辞書にこう載ってるよ!」といっても,「辞書だってありとあらゆる言葉を載せているわけではない」とか「辞書にも間違いはある」などと反論してきて, 聞き入れられないかもしれません(その主張自体はもっともなのですが)。 そこで,「ほうけん」のほうが筋の通った読み方であることを示しましょう。 そもそも,漢字熟語の読み方は,漢音なら漢音同士,呉音なら呉音同士を組合せるのが原則です(たまに例外もありますが)。 【補足説明。 呉音・漢音というのは,どちらも漢字の音読みで,中国での読み方がもとになっていますが,その時代や地域の違いによって,別の読み方になっているものです。 漢和辞典を見ると,「呉」「漢」といった印で区別しています。 仏教用語には呉音が多く,中国思想(儒教とか)の用語は漢音が多く使われます。】 「封」は呉音フウ,漢音ホウ。 「建」は呉音コン,漢音ケン。(仏像などの建立をコンリュウと読みますね) したがって,普通に読めば「ホウケン」,もし仏教用語風に読めば「フウコン」が自然な読み方で,「フウケン」では何だかちぐはぐです。 以上の理由から,「ほうけん」の読み方のほうが理にかなっているといえるでしょう。 抗議しても聞いてもらえなかったそうですが,もしそこまで「ふうけん」にこだわるのであれば,その根拠をきちんと子どもたちに説明する義務があると思います。 その言い方を世の中に出てから使って,他の人と摩擦を起こすのは子どもたちなのですから…。 なんだか,深いこだわりがあってそう読ませているというよりは,自分の数十年の思いこみを子どもに指摘されて,メンツをつぶされたと思って意地になっているような気がするのですが…。 (でも,誰にだって間違いはあるわけですし,それを素直に認める先生のほうが信頼されるように思います。。)
お礼
うわぁ~!ものすごく丁寧にくわしく教えていただき 感激です!ありがとうございました! >抗議しても聞いてもらえなかったそうですが,もしそこまで「ふうけん」にこだわるのであれば,その根拠をきちんと子どもたちに説明する義務があると思います。 その言い方を世の中に出てから使って,他の人と摩擦を起こすのは子どもたちなのですから…。 おっしゃる通りと思います まぁ、単純に勘違いか知識不足とは思いますが… 他でも書きましたが 先生も人間です たまには間違いや失敗もあって当然です そういうことを教える方も教わる方もしっかり意識したうえでコミュニケーションを取る必要があるでしょうね ある意味自分自身の「勉強」になりました!