ある和歌の文末連体形について・追加
また、前回の続きに当たる質問です。
なぜ、これが連体形なのかわからない、という質問です。
文末連体形について例文が追加されました。
すべて古今和歌集の歌で、終止形でないことは明らかです。
文法としては学部レベルの問題だそうです。
連体助詞の「の」「が」を受けているから、連体形で体言止めの一種だそうです。
散ると見てあるべきものを梅の花うたて匂ひの袖に止まれる
こぞの夏鳴き古してしほととぎすそれかあらぬか声の変らぬ
人知れぬ思ひやなぞと葦垣のま近けれどもあふよしの無き
思ひやる境遥かになりやするまどふ夢路に逢ふ人の無き
夢路にも露や置くらむ夜もすがら通へる袖のひちて乾かぬ
ひとりして物を思へば秋の夜の稲葉のそよといふ人の無き
今しはとわびにしものをささがにの衣にかかり我を頼むる
あかざりし袖の中にや入りにけむ我が魂の無き心地する
さかしらに夏はひとまね笹の葉のさやぐ霜夜を我が一人ぬる
お礼
おもろいすね、あざす!