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電気力線と電場

電気力線の定義に 「単位面積を垂直に貫く電気力線の本数をその点での電場の強さとする」 っていうのがありますよね? これをみて疑問に思ったのは、ある点での電場を考える際 どこの単位面積を考えればいいのかわからないということです つまり点の電場を考えたいのだから面積など考えようもないのではないか と思いました もっと言い換えれば単位面積を貫く電気力線の本数をその点での電場の強さとする という定義の中の「その点」ってどの点なのかわかりません この点についてご教授お願いします

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  • Quarks
  • ベストアンサー率78% (248/317)
回答No.5

>どこの単位面積を考えればいいのか イエイエ、"単位面積の面"など探さなくても良いのです。実際には、極々小さな面を取り上げるのです。 >点の電場を考えたいのだから面積など考えようもない そのとおりです。でも、厳密に"点"でなくても良いのです。極々小さな面積の平面なら、ほぼ、点だと見なせます。数学的に厳密に言えば、面積が0になる極限を考えれば良いということです。 「指定された点」(たとえばP点としましょう)を通る電気力線を思い浮かべましょう。 取り敢えず、P点で、電気力線がどのような向きに延びているかを思い浮かべるのです。 次に、P点そのものを含み、電気力線が延びる方向に垂直で、極々小さな平面を考えるのです。面積(ΔSとしましょう)はできるだけ小さい方が良いですね。その面内では電気力線は均一に分布していると見なせるくらい小さな面積を考えるのです。 電気力線は、このΔSの面を何本か貫いていることでしょう。たとえばn(本)だったとしましょう。 ここで、こう考えるのです。ΔSの面をn本貫いているなら、単位面積(たとえば1[m^2])当たりに換算したら、電気力線の本数(N)はいくらになるだろうか? ΔS:n=1:N N=n/ΔS この n/ΔS こそが、「単位面積を垂直に貫く電気力線の本数」であって、まさにP点における電場の強さを表しているわけです。 ちなみに、点Pを含む面は平面でなくても構いません。小さな面積ΔSの曲面のどこでも電気力線が垂直に貫いていて、分布が一様なら。ただ、曲面の極く一部は、平面と見なせるので、極く微小な面積を考えるときには平面を想定することが多いのです。 適当な閉曲面(面積S)を考えたとき、その面のどこでも電気力線は面に垂直に延びていて、電気力線の分布も偏りが無いなら(そして、全部でN本なら)、 「単位面積を垂直に貫く電気力線の本数」=N/Sです。 一様な電荷密度σ[C/m]を持った無限に長い直線から距離r[m]の所の電場を考えるときなどは、この典型的な例です。微小面積を考えても構いませんが、規則的な電場なのでそんなものを考える必要はないのです。直線を中心軸とする、半径rの円筒を考えます。この円筒の側面を、電気力線はすべて垂直に貫いていて、側面のどこでも電気力線の分布は一様です。 軸方向に、L[m]の長さの円筒を考えると、この円筒の側面積は S=2πr・L[m^2] です。 この側面を貫く電気力線の本数は、長さLの線分から放射状に延びているものですから 4πk・σ・L(本) です。(kはクーロンの法則の定数です) ∴E=4πk・σ・L/(2πr・L) =2k・σ[N/C] 要は、電気力線の分布が均等になっている面を探しだせば良いわけです。電気力線が不規則な分布をしているなら、着目点を含む微小面を考えなくてはなりませんが、分布が規則的なら、適当な大きさの曲面を考えることもできるのです。

JOUNIN
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます 自分がまさにわからなかったことがわかりました! 均等であれば微小でなくても適当な大きさの曲面を用いられるんですね! もやもやがすっきりしました! ありがとうございました

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その他の回答 (4)

  • sanori
  • ベストアンサー率48% (5664/11798)
回答No.4

こんにちは。 もちろん微小面積のことです。 何のことはない。あなたが今まで出合った物理量に、そういうのはたくさんあるはずですよ。 わかりやすいのは、「時速40km」だと思います。 これは、「1時間当たり40km」ですが、本当に1時間経過して40km進むということではなく、その瞬間の速さです。 微小時間に進む微小距離です。 仮にその速さのままで1時間経過したら40km進むということです。 照度の単位ルクスもそうです。 これも単位面積あたりの光の照射量ですが、本当に1平方メートルの面積があって、そこに降ってくる光の量の合計ではなく、微小面積に降ってくる光の量です。 仮に同じ照度のところが1平方メートルあったら、そこに降ってくる光の量の合計量になるように規格化しています。 ワットもそうです。 仮にその仕事率のまま1秒仕事をしたら、合計1ジュールになるということです。 そういうのと同じことです。

JOUNIN
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます たしかに物理学は微小なものをよく扱いますね 電気力線もそのひとつでしたか 参考になりました

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  • beeba
  • ベストアンサー率49% (25/51)
回答No.3

「(曲面上のある点で接する平面のその点を中心とした)単位面積・・・略・・・」 と考えればよいのではないでしょうか。 電磁気学は微積分学を基礎にしているので。 イメージするなら、風船の表面にかかる圧力みたいなもの、だと思います。

JOUNIN
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます やはり微分の考え方ですか 参考になりました

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noname#175206
noname#175206
回答No.2

 要は、自分が、あるいは問題設定者が都合のいい図を描く、つまり原点を取るかということなんです。  私は自分が慣性系の観測者として都合のいい立場、すなわち、自分を原点にします。  他の地点との関係は、古典的ならガリレイ変換、現代的ならローレンツ変換で考える、ということになりますね。  物理学では己を虚しくする必要はありません。客観など不要、主観のみです。自分から見て、こうなっている、です。

JOUNIN
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます

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回答No.1

これは水流と流線との関係と同じですね。 流線と垂直な微小面積で考えれば良いと思います。 それから、釈迦に説法かもしれまぜんが、 後にマックスウェルも述べてますが、 電気力線はファラデーが考え出した仮想的なもので、 電場を定義するのに電気力線は不要です。 最初に電場ありきで十分です。

JOUNIN
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます 例えば次のような例ではどうしたらいいでしょう 線密度ρの一様な電荷を持つ細長い棒状の帯電体がある この棒からr離れた点での電場を求める時 一般的には半径r高さlの円柱を考えて E=ρl/ε/2πrl=ρ/2πεr と求めますが、これって果たして微小でしょうか? この問題をある点での電場をある微小面積をもつ領域の 電場として解こうすると、そこを貫く電気力線の本数がわかりません 全電気力線の本数はρl/εとはわかりますが・・・ そもそも電気力線の定義で微小面積という言葉が 出てきたところを見たことがないので戸惑っています ご教授お願いします

JOUNIN
質問者

補足

No5の方のご回答で疑問が解けました お礼の欄の質問は無視していただいて結構です また機会がありましたらよろしくお願いしますm(__)m

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