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マヤ暦の解釈の根拠となる遺跡、遺物の書籍
マヤ暦を、実際の遺跡・遺物を根拠に、ロジカルに解釈している書籍を教えて頂けますか。 滅亡説とかそういうことではなく、真摯にマヤ暦を解き明かしている研究書的なものが理想です。 宜しくお願いいたします。
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ご質問で最初に難しいと思ったのは、遺跡と歴法の繋がりです。 1。 歴法は、マヤ文字の解読で最初に分かったことで、創元社から2003年に『マヤ文字解読』という題で訳が出ている(下記)マイケル・コウ(Michael D. Coe, Breaking the Maya Code 1992)などがお役に立つと思います。 http://www.sogensha.co.jp/booklist.php?act=details&ISBN_5=20226 まだでしたら、八杉佳穂『マヤ文字を解く』中央公論社 / 中公新書、1982年 も、いいと思います。 難しいのは、「遺跡」と言うのは屋外で雨ざらし、日ざらしになっているため、損傷がひどく、1841年にジョン・スティーブンスに同行したキャサーウッド(下記)が写生したコパンの石像は、今では見る影も無く、倒れて顔が土に埋もれたいた一体が辛うじて昔の様子を残している有様です。 http://findarticles.com/p/articles/mi_m1510/is_n88/ai_17922356/ また有名な「文字の階段」も一度崩れたものを、文字の読めない人が積み重ねたもので、順序、上下は意味がありません。こう言った状況から、遺跡から昔とった拓本をもとに、解読が行われるのが普通です。 2。 ご質問の「遺物」ですが、マヤの本は僅か4冊を残してカトリックの僧侶が焼却してしまいました。そのうち Dresden Codex (下記)がもっとも保存状態がよく、長くもあり、マヤ歴の情報で詰まっています。 http://www.google.com/search?q=dresden+codex&hl=en&client=firefox-a&hs=Z0I&rls=org.mozilla:en-US:official&prmd=ivnsb&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=UPolTofaDujUiALmi5H1CQ&ved=0CDsQsAQ&biw=1619&bih=901 3。まだ発掘されていない遺跡もたくさんありますから 、将来はまだ開けていく可能性は無いではありません。ただ熱帯雨林の中で、遺跡の損傷は進む一方ですから、油断は出来ません。
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- coco1701
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論文だと下記の様な物が有ります 『東海大学文明研究所紀要』16号 小池佑二「マヤの暦について」 http://ci.nii.ac.jp/vol_issue/nels/AN00157349/ISS0000045813_ja.html 本文のpdfは下記 http://ci.nii.ac.jp/els/110000195781.pdf?id=ART0000563399&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1310958997&cp= 最後の所に参考文献が記載されているので、そちらを参考にされても良いと思います
お礼
coco1701さま 早々に回答頂き、ありがとうございました。 「マヤ暦」ではなくて「マヤ」「暦」で検索だとヒットするんですね。 早速読んでみました。 非常に参考になりました。 ありがとうございました。
お礼
SPS700さま ご丁寧な回答頂きありがとうございました。 マヤのことは突然スタディしなければいけなくなったのですが、どうも根拠資料に乏しいとは思っていて、遺跡・遺物からのものがないかと思っていたのですが、やはり難しいのですね。 よくわかりました。 ありがとうございました。