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ライカの顕微鏡について

ライカの光学顕微鏡のホームページに、HC光学系を採用。 と、書かれていますが、HC光学系とはなんですか?

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  • nzw
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回答No.1

 Harmonic Component Systemの略で、Leicaが自社の顕微鏡システムに与えている名前 (ブランド名)です。同様のものに、NikonのCFI60, OlympusのUIS2があります。  もともと顕微鏡は、英国のRMS(Royal Microscopyical Society)規格などをもととして、 ドイツ工業規格(DIN)や、JISで規格化されていました。それら規格内では、異なるメーカー でも対物レンズの互換性などがありました。小学校や中学校で使っているようなものは、 いまでもこの規格、ないしはそれに近いものだと思います。  ただ、これらの規格は、顕微鏡技術の発展により旧式化し、限界が認識されるように なりました。例えば、これらの規格では、対物レンズが直接結ぶ像を接眼レンズで拡大 する仕様になっています。そのため、鏡筒長が制限され、また平行光束部がないために フィルター類を入れると収差が発生するなどの問題がありました。  これらの問題を解決するため、対物レンズを無限遠補正光学系とし、チューブレンズ と組み合わせる方式が開発され、また、レンズだけでなくコンデンサやステージなども システム化することで各ユーザーが自分のニーズにあった部品を組み合わせて使えるよう なものが出てきたのです。これらをシステム顕微鏡と呼びますが、これらは各社がまちまち の規格を策定したために互換性が無くなっています。イメージ的には、NikonやCanonの 一眼レフが近いですね。あれらも自社内ではレンズ等の互換性はありますが、企業を またいで組み合わせることは原則できません。

japonika
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 お返事が遅れてしまい、申し訳ございません。 とてもわかりやすく、ご丁寧で本当に助かりました。