標本、標本点、標本空間
次の言葉は、通常、概ね次のように定義されていると思います。
(1)標本:統計において、母集団から抜き出した要素の集合。例えば、日本の全家庭の預金高という母集団から無作為に抜き出した100家庭の預金高。
(2)標本空間:標本点全体の集合。例えば、1個のさいころを1回投げたときに出る目の数の集合{1, 2, 3, 4, 5, 6}。
(3)標本点:試行の結果生じ得る1つひとつの現象。例えば、1個のさいころを1回投げたときに出る目の数。{1}、{6}など。
これに関連して次のQ1、Q2についてお教えいただけないでしょうか。
Q1:「標本」は母集団からの抽出の話であり、「標本点」は試行の話です。「標本」と「標本点」とは、たった1文字違うだけなのに、なぜこのように定義内容が大きく異なるのでしょうか。
Q2:「標本」は抽出したもの(つまり、一部分)の話であるのに、「標本空間」は試行の結果の全体(つまり、全体)の話です。。「標本」と「標本空間」とは、たった2文字違うだけなのに、なぜこのように定義内容が大きく異なるのでしょうか。
そもそもの疑問は、「標本点」と「標本」は1文字違うだけなので、「標本点」の定義は「標本」という言葉を用いて定義できるのではないかと思ったことにあります。例えば、「預金高」と「預金」は1文字違うだけなので、「預金高」は「預金の金額」のように「預金」という言葉を用いて定義できるようにです。
これらは全く異なる概念だと言われれば観念して覚えますが、何か腑に落ちないのです。
お礼
thegenus様 大変有意義なご提案、ありがとうございます。 ご指摘いただいた通り、非常に複雑な問題を含んでいるんですね。 考慮しなければならない要素が多く、私に理解できるかどうかわかりませんが、 別カテ(物理?流体力学?)に投稿して、意見を求めてみたいと思います。 質問の内容としては、 血液の観察法に塗沫標本というものがあります(下記ページ参照)。 http://www.med.akita-u.ac.jp/~kensabu/gakusei/ketsueki-tomatsu/ketueki-tomatsu.html スライドグラス上に血液を1滴(3μl)垂らし、一辺2cm、厚さ0.15mmの正方形のカバーガラス下縁で血液を3cm引き伸ばし(6cm/sの速さで)塗沫標本を作成 この塗沫標本では、大型の血球(白血球)が引き伸ばした血液の辺縁部に多く分布します。 何故大型の細胞が辺縁部に分布するのか、その機序をおわかりになる方がいらっしゃいましたら、ご説明いただけないでしょうか。 血液の考慮すべき要素としては、単純化するため以下の条件を考えております。 大きさの異なる球状粒子(小型粒子(赤血球):大型粒子(白血球)、直径の比率=1:2、数の比率=660:1)を含む粘性のある液体(全血:粘度4.5) さらに必要な要素がありましたらご指摘下さい。 thegenus様 補足事項がありましたら、恐れ入りますがご指摘いただけますでしょうか。