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血液って!!
血液をとって放置しておくと、赤血球が下に溜まり上に白い液って感じに分離するのは分かるんですが、それをもっと放置しておくと赤血球が透明になるって聞いたのですが。本当なのでしょうか?? 本当だとしたら何故???なのでしょうか。
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ケガをして血が出た時、しばらくすると血が止まるように、採血された血液は凝固作用で固まります。この固まった試験管に入った血液を遠心分離装置と言われる機械で高速遠心します。 遠心装置を見たこともない方はイメージとして、遊園地の乗り物でくるくる回るちょっと激しい回転系の乗り物を思い浮かべてみて下さい。遠心分離装置の実物は遠心半径が十数センチ位なのですが、これが1分間に3000回転もするのです。この遠心力で血液中の細胞成分である赤血球、血小板、白血球などが試験管の下に、液体成分である血清は上に分かれます。臨床化学検査では試験管の上の部分にある血清を使って検査をします。血清は水分のほかに、タンパク質や脂肪分(脂質)、糖質、ミネラル(無機質)などの生命を維持するために必要な成分を含むほか、体内で不要になった老廃物も含んでます。検査ではこれらの種々の成分について、濃度の測定を行っています。(よく知られている検査項目ではコレステロールや血糖値などです。) このように高速遠心しなくても質問のように放置しておけば同じようなことが起こります。ただ正確にいうと下にたまった液は白い液といった感じになるのではなく赤い液といった感じになります。これは下にたまった成分である赤血球、血小板、白血球などによるものです。正常の値で赤血球が約500万(赤い色)、白血球が約1万(白い色)、血小板が約20万(無色)だとすると、比率は500:1:20で圧倒的に赤血球が多いため下にたまった液が赤いと考えられます。 この赤血球の赤い色はヘモグロビンという色素によってつくられています。 赤血球の壁は非常にもろくすぐに壊れてしまいます。そうするとヘモグロビンが赤血球中から外に流れ出します。(これを溶血といいます。)ということは赤い色も流れ出します。この赤い色は重くありません。 上のほうの成分は血清といいますが、黄色い色をしています。 放置しておくと最初は全体が赤い色です。時間がたつと上が血清成分で黄色く、下が主に赤血球で赤くなっています。さらに放置しておくと溶血がおこり赤い色が流れ出します。赤い色は重くないので黄色と赤色の境界が不明瞭で、もやもやとした感じとなります。一回でも混ぜると最初と同じく全体が赤くなりますが、今度はいくら放置しておいても上清は黄色くなく赤と黄色が混ざった色となります。溶血が進むにつれ赤い色が濃くなっていきます。 ですので赤血球が透明になるということはありません。正確にいうと赤血球を形成していた壁は無色ですから壁は透明になるということでしょうか。いずれにしてもこのぬけがらの皮は肉眼では見えません。
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- osamuy
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赤血球が死んで、ヘモグロビンが分解されてしまうからでは。