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ベッカムの発音は知的じゃない?
- イギリス人の発音についての質問です。実際に音声を聞いても私には区別できません。
- イギリス人の知人と話しをしているときに、ベッカムのしゃべり方の指摘をし、バカにされます。
- イギリス人には共通して分かる「教養のない」「バカっぽい」「品格のない」英語が存在していて、それをベッカムが話しているのだと思います。
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ベッカムの発音が批判されることにはそれなりの理由があります。 それは彼が話す英語が労働者階級が用いる Cockney と呼ばれる英語だからです。英国では知的レベルの高い人はRP(容認発音)という英語を話すとされてきた時代が長く続きました。いわゆるBBCのアナウンサーや王室関係の人々がこの英語を用いるとされています。ただ、最近では河口域英語(Estuary English)を使う人が増えているそうですが・・・。 地方から Oxford大学に入学した若者が最初にぶつかる壁がこのRPです。しかし、時が経つにつれて次第に順応してそれなりのRPを用いることができるようになります。また、政治家たちも国会での論議をする際にはそれなりの話し方が求められます。 英国で初の女性首相となった「鉄の女」と呼ばれた Margaret Thacher は労働階級出身のためにずいぶん苦労して発音を矯正したそうです。 私がベッカムの発音で特に気になるのは Thursday が Fursday と聞こえることです。文脈から意味が通じればそれで十分のような気もしますが、実際にはそれほど簡単に容認されるものではないのでしょう。today が to die になるのは有名な例ですし、h の音が抜けがちになることもよく知られています。(He has a hat. → ee as an at.)これらが入り混じって早口になると、聞いてるほうは混乱することもあるでしょう。また、Scotland や Ireland 訛りの英語は Cockney 以上に聞き取りにくくなります。 TVドラマでは、刑事コロンボが「ロンドンの傘」という話の中で、Cockney に苦労する場面があります。逆に名探偵ポアロでは、フランス訛りの英語がラジオのアナウンサーから揶揄される場面もあります。英国では我々が思う以上に様々な英語が話されていますが、どのような英語を話すかによって素性が知られてしまうようです。 例えば、日本でも国会で標準語からほど遠い方言丸出しの質問や現代の若者しか用いないような言葉での発言があれば、その政治家は自らの教養を問われることになります。社会的に高い立場にいる人間はその地位に見合った話し方を要求されるのは当然のことで、テレビ・タレントがバラエティの中で出身地の方言を売り物にするのとは訳が違うような気がします。 ただ、ベッカムは単なるサッカー選手ですから、評価されるべきはそのプレーであって話し方ではないことは当然のことです。彼が批判を受けるのは、たぶんに自分の才能によってお金持ちのセレブになってしまったことへの嫉妬や妬みが見え隠れしているような気がします。立場に見合ったそれなりの話し方をまだ身につけていないのかという批判は、私たち日本人の感性には合わないのかもしれません。 ご参考になれば・・・。
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- ppp12
- ベストアンサー率55% (31/56)
ベッカム、かっこいいので、話し方が馬鹿っぽいなんて気づきませんでした。。。いい男がすることは何でもかっこよく見えるのか(?)てなわけで、とある英国人に聞いてみましたが、英国では確かに彼はあまり知的ではない人、というよに思われているようです。でも、それは発音やアクセントの問題とはまた別のことのように思います。確かに彼のアクセントは、東ロンドンか、ちょっとエセックスより(ロンドンより東)の労働階級の人達のアクセントのように聞こえるようですので、上流階級に育ったお坊ちゃまたちの話し方ではありません。ですので、中、上流階級に育ったsnobから言わせれば、品のない喋り方ってことになるのかもしれません。 でも馬鹿っぽいというのは、話す内容や、話し方の問題ではないでしょうか?(日本人のタレントにも知的に感じるのと、バカっぽく感じられる人がいるように。) この訛りがあると馬鹿だと思われるって事はないと思います。中には、貧乏育ち=馬鹿と思う人もいるのかもしれませんが。。。 それと、その地域の訛りが嫌いとか、単に彼の話し方が嫌いという人いるでしょうし、逆に好きという人もいるみたいですよ。 発音の特徴については下に立派な分析があるようですので、私も参考にさせていただきます。
- cbm51910
- ベストアンサー率60% (460/762)
#1さんの仰るとおりです。 教養や品格とは発音や訛りで判断するものではありません。その人が語る内容や振る舞いからにじみ出るものです。
お礼
ごもっともです・・・
- mcwife
- ベストアンサー率47% (30/63)
デイビッド・ベッカムのアクセントと検索するとeatuary englishが出てきました。 ウィキペディアでは上流階級の英語RP、労働階級のCockney、そのどちらにも違和感を覚える新中間層が作り出したeatuary englishとあります。 ただ、ニュースやゴシップサイトではベッカムのアクセントより話し方(声が高い)ことをよく取り上げているのを目にします。(サッカー現役を引退した後の仕事として、コメンテイターを目指しているらしいが、彼の声が高すぎるので今からボイストレーニングしている・・とか)
お礼
回答ありがとうございます。確かにベッカムの声って高いよね?と前から思っていました。しゃべり方に多少問題はあったとしても彼にはそれ以上に人気があるのでコメンテーターとして活躍できると思います。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
下記はBBCのインタビューですが、二三気づいたことを書きます。http://www.youtube.com/watch?v=IuUrSrIZnMc&feature=relmfu http://www.youtube.com/watch?v=l17LPxQzSew&feature=relmfu 1。二重母音のエイがアイに近くなる。 eight 「(僕が)八つ)(のとき)」 game「(フットボール)ゲーム」 paper「新聞」 これはオーストラリアを含む方言の現象ですが、もとはと言えば大母音推移の異なる段階を示すものです。 2。二重母音のアウがエウに近くなる。 doubt 「~とは思わない」これは、ロンドンの下町でも、カナダの一部でも聞かれます。 3。t を呑み込む。音声学的には t を声門閉鎖音で置き換える訳で。ロンドンの下町から広がった諸方言に見られます。 quite a bit of「たくさん」、 lot of 「多く」、sort 「種類」、what など。 4。h を落とす、『ピグマリオン』で有名なエンリーイギンズ(Henry Higgins)式発音。 head to toe 「頭から足先まで」 面白いことにほとんどと言っていいほど反例があるのです。エイの母音には today、h の脱落には hard など、何しろBBCのインタビューですから、自己矯正しているのが分かります。躾けゼロの娘がお茶の先生の義母に話す時ほどではありませんが、、、 下記では少しゆったりした場面での語り口が聞けますが、まだまだ自然とはほど遠いのを感じます。 http://www.youtube.com/watch?v=sm-Ux0q3Mrg&feature=related 僕は生粋のロンドンっ子で、その上に標準英語を習って名門を出た先生に習ったのでコックネイについては、ネイティブから色々な苦労話を聞きました。 時と場合では正調英語で喋ると「気取っている」と取られるのも知らず、イギリスにも人の言葉を批判する「教養のない」「バカっぽい」「品格のない」人が居るのですね。
お礼
回答ありがとうございました。お礼が本当に遅くなってしまい申し訳ありませんでした。 ロンドンで生まれ育ったのですね。詳しい例を載せてくださったので、参考になります。
お礼
回答ありがとうございました。お礼が本当に遅くなり申し訳ありませんでした。 そうですね。確かに、話し方以外に問題があるのかもしれません。でも、ベッカムはかっこいいので十分すてきに感じますよね。