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導電率計の分極とは
導電率系の原理をネットで調べると 「・・・・・・・・・ 電極法は長期の測定において電極の分極や汚れの付着により測定の精度に影響があるので定期的な電極の洗浄や 校正が必要になる。」 とあるのですが このなかで分極がわかりません。 簡単に教えてください。 ネットで調べても理解できませんでした。 宜しくお願いします。
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導電率というのは簡単に言えば電気の流れやすさのことです。 導電率計は普通溶液の導電率を計るものです。 これを測定するには、溶液に2つの電極を入れてその電極に一定の電圧をかけて、流れる電流を計ればいい。 たくさん電流が流れれば導電率が高いということです。原理的には抵抗計と同じです。 ところが、溶液に電極を入れて電圧をかけるというのは、電気分解と同じことです。 したがって、両極には分解された物質が析出します。 電気分解と電池はお互い逆の反応です。したがって、電気分解で生じた物質が両極につくと電池ができたことになります。 導電率を計ろうとして一定電圧をかけているのですが、析出した物質による電池はこの電圧に対して逆起電力を生じます。 この、析出した物質によって電池ができ、逆起電力を生じることを分極といいます。 導電率を計ろうとして一定電圧をかけているのですが、分極で逆起電力を生じると、予定した電圧がかからなくなり、したがって電流も小さくなって、本来の導電率を示さなくなります。 これを防ぐために導電率計では交流を使いますが、それでも電極に析出物が付着することがあるので、「電極の分極や汚れの付着により測定の精度に影響があるので定期的な電極の洗浄や 校正が必要」といっているのです。 普通の汚れは抵抗になって、正しい導電率を示さなくなりますが、分極は、逆起電力を生じるような汚れだと思ってください。
お礼
早速、回答頂き有難うございました。何となく理解できました。