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司馬遼太郎vs鄭敬模の結論は出たのでしょうか?

1980年代に司馬遼太郎が李氏朝鮮時代は経済停滞期で資本主義の基盤はできていなかったから、近代化で日本と差がついた。とか発言して、これに激怒した鄭敬模が 『李氏朝鮮時代は開城商人が発明した簿記やオウム制度が普及していたから、資本主義の基盤もできていた。司馬遼太郎の発言は根拠の無いデタラメだ』とのことで論争になりましたが、 当時は結論が出ませんでした。 最近ソウル大学校の李栄薫教官が『李氏朝鮮時代は経済停滞期だった』発言して韓国右翼団体にぶんなぐられましたが、 結局論争は司馬遼太郎の勝利ということで結論O.K.なのでしょうか?

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回答No.1

論争の結論はしらないですが、 「教えてgoo」で紹介された イザベラバードの「朝鮮紀行」(講談社学術文庫)を読みました。 これによれば、経済状況が近代的状態だったとは言いがたいです。 特に、李氏朝鮮は典型的な儒教的収奪国家、つまり人民から富を 収奪するためにのみ存在した国家です。 これは、末端の役人にまで浸透し、少しでも金を持ってそうな人間が いると収税の名文のもとに財を奪ってゆくという状況だったようです。 また、公共事業の発想がなく、川には土地の人間がかけた丸木橋か 二本の丸木橋に板を打ち付けたようなものしかなく、 道路は、舗装整備してあるとうことはないようです。 このような、政府のもとで健全な経済活動が行えるわけはなく、 司馬遼太郎の指摘は事実と思えます。 この儒教的収奪国家という点で、清朝も同じで いわゆる、極端なアジア的停頓を体現していた代表でしょう。