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ジェット機の逆噴射について
どこで質問すればいいのかわからないのでここで尋ねますが、ジェット機が着陸した際に行う逆噴射は、昔はエンジンを逆に回して、後ろから空気を取り入れ、前へ吐き出すものだと思っていました。実際には通常通り前から空気を取り入れ、出口にパイパスを作ってまた前に吐き出す構造のようですが、そこでわからないのは、前から吸った空気をまた前に吐き出すことによって、推進力やブレーキの力が果たして生まれるのでしょうか?物理的には前にも後ろにも行く力が生じないような気がするのですが、ご存知の方教えてください。
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ジェットエンジンの場合、吸い込む力と吐き出す力では、吐き出す方が圧倒的に多くなります。 それは、吸い込んだ空気にジェット燃料を混ぜて燃焼させることによって、一気に膨張したガスを吐き出すためです。 従って、前方から吸い込んでも、逆噴射する量の方が凄く大きくなるので、効果はあります。
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- seapapajp
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飛行機に乗っても、どのような構造になっているのか難しいですね。 飛行機について調べるのは JAL のHPの「航空実用辞典」が便利ですよ。やはり航空業界ですね。 その中に「逆推力装置(thrust reverser)」が説明してあります。 原文のまま表示すると 航空機が着陸する際,着陸滑走距離を減らすためプロペラ機ではプロペラを逆ピッチにし,ジェット機では噴出空気または燃焼ガスを逆方向に噴射し,制動をかける装置で,着陸滑走距離の長い大型機あるいは高速機に使われ,車輪のブレーキやスポイラーのブレーキ機構と併用される。タービン・エンジンの場合の逆推力の値は,一般的に,前進離陸推力の30~50%となっている。 逆推力装置にはいろいろな種類があるが,いずれも原理的には後方への噴流をせき止め,その流れの方向を斜め前向きにするようになっている。操作は,パワーレバーに結合したリバースレバーにより行われ,パワーレバーがアイドル位置にあるときにのみ作動が開始できるようになっている。 ここには航空機に関するほとんどの事がかかれてあるので参考にされてはどうでしょ。 バーチャルクルージングもあり非常に分かりやすいですよ。 ちなみに、私はグライダーを操縦していたのですが、そのグライダーに付いているブレーキ(エアーブレーキ)は主翼の中から上下方向に定規のような板が飛び出し、揚力を無くして失速させる装置です。 ただし、使用するのはちじょう1mぐらいで、確実に地面に着地させるため(横風等により浮き上がるのを防ぐ)に使用します。 みなさんはジェット機の着陸後に、ドスンと音がしたらこのパイロットは「ヘタ!!」とお思いでしょうが。本当はみなさんの安全のためには、浮力を無くし確実に着陸させるのが本当の安全な着陸だと思ってください。
お礼
とても面白いHPを紹介してくださり、ありがとうございます。グライダーの操縦ですか?いいですね。時間とお金があったら、ぜひ挑戦してみたいもののひとつです。
- satoumasaru
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基本的には、ジェット機は何の原理で動くのでしょうか? それはジェットのガスを噴出することによる反動、すなわち作用反作用の法則により力を受けます。ですから、空気の取り入れ口よりも、最終的にはどこからどういう方向へジェット噴流が流れるかによって運動が左右されます。したがって、この場合は前方へ向けてジェットが噴出されますので、その反対方向、すなわち後方への力が働き、ブレーキの役目をします。 もっとも空気の吸い込み口がどこでも良いといっても、通常は空気の圧力をうけて空気が圧縮されやすい前方に吸い込み口があるのが通例です。
お礼
ありがとうございます。私がイメージしたジェット機の逆噴射とは、舟の上に大きなコップを、口が前を向くように置いて、そのコップの入り口に強力な扇風機を置いてコップの中に向けて風を送るようなものだったのです。私の想像では風を吸い込む力が1、前に風を出す力も1ですから相殺されて、結局なんの推進力も出ないのではないかと考えたのですが、ジェット機ではプロペラ機と違い、吸い込む力よりも吐き出す力の方が強いそうなので、後ろ向きに進む力が生まれることがわかりました。
お礼
そうか。吸い込む力よりも吐き出す力が大きいため、ブレーキの効果があるのですね。ありがとうございました。