- ベストアンサー
鶏糞の肥効について
- 鶏糞の肥効についての要約です。
- 鶏糞の施肥量を計算する方法やその効果について考察しています。
- 畑での肥料の効果は個別の条件によって異なることがありますが、鶏糞の肥効は緩効性があり、化成肥料と比べて効き方が少なめになる可能性があります。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
成分表示を乾物当たりと考えた理由。 先ずご理解いただきたいのは、乾燥鶏糞現物中のN%は含水率約12%で平均3.7%、乾物中で4%を一つの基準とします。このデータはすでに示しました。 ミヤマC20(炭入り)は含水率が20~27%でN%を3.5~4%とHPに表示されております。現物中の%であれば乾物中のN%は最大5%を超えることになります。(4*100/(100-27))高タンパク質飼料を与えない限り、生じにくい高い値です。さらに、消臭のため炭が添加されていることを考えれば、乾物当たりの%が示されたと考えるのが妥当と思いますが。 これが私の推論で、正解はJAから頂けるでしょう。 問題は、10a当たり15kgで50~100袋を推奨施用量とする記述がHPに見えぬことで、ホウレンソウ、レタスなど、ハウス、トンネル栽培に適した作目で施用量が多く、その他の葉物では化学肥料も使うとしても常に多めの感じです。 利用可能な畑に制約があるため、その施用量を多めに書いてはないか、他県に比べ徳島では格別の条件があるのか、その点もJAにお聞きください。 おそらく、地場で鶏糞の利用を安価に促すため、また、商品として出荷すれな、運賃、包装、マージンで赤字となる悩みがそこにあると憶測しました。これは養鶏産業共通の課題で、1袋の鶏糞販売で20円程度の赤字と試算しております。バラ輸送をJAは歓迎し、その価格が驚異的に安いのはご承知でしょう。 有機栽培では、ベテランになれば、生育と葉の色で適当に施用量を加減します。黒い葉にならぬよう、味優先で栽培ください。
その他の回答 (3)
- fumi26
- ベストアンサー率82% (161/194)
成分表示の内容から、表記してあるのは、含水率の範囲、乾物当たりの肥料成分%です。N:P:Kの比率がほぼ同じであること、消臭の目的で炭を入れた分、成分値が下がることからそう判断されます。したがって、現物中のNはお使いの「ミマ有機C20」ではおよそ2.5~3.2%が含まれていることが参考値として記されております。この施用量は、前回の回答での記載事例http://www.pref.saitama.lg.jp/site/06x07nougyounosien/06x07nougyounosien21katikuhuntaihi.html でも鶏糞の肥料成分の利用率(他の回答者は肥効率として紹介されているとおり)は牛糞堆肥より高くほぼ化学肥料と同じと考えております。 標準的な3パチ肥料の8/(2.5~3.2)*(100/70:肥効率)と計算すれば 3.5~4.5倍の施用で化学肥料と同様な施肥がなされる計算されます。有機質肥料ですので、土壌の性状でその値は変化することはご承知ください。 仮に10aに50袋の鶏糞を散布すると、19~24kgのN施用となり、ずいぶんと多い数値です。肥効率も計算しても 13~17kgとなり計算が合いませんね。 地元のことはよくご承知なのでしょうが、徳島を視察した体験から、更に推察します、 (1)肉用鶏の大規模経営が多数あり、全国屈指の処理場も完備しております。 (2)鶏糞処理施設も完備しているが、地元の野菜農家の規模がそれに伴っていない。振興のネックは鶏糞処理である。 (3)多量の鶏糞を利用することを、野菜農家に勧めていた。 5年以上前の印象で、その後の変化もあるでしょうが、推奨施用量の記載数値はややもすれば多めとなっている可能性もあります。また、言われる露地栽培での50~100袋/10aの説明が認められませんでした。 ハウス栽培のホウレン草、アスパラなどでは多量施用も可能でしょうが、露地栽培のよさ 「じっくり栽培し、野菜本来の味を引き出す」には多量の施用は避けるべきでしょう。 また、この様な資材では、表示数値が乾物当たりとなるのは、製品のバラツキが避けられないためであり、醗酵中のN減量はあまり高くはありません。本気で醗酵させると、周囲に人が住むこともできないほどのアンモニアが発生しますので、最近は石油を使い、発熱促進資材も加えて「乾燥」させております。
お礼
ありがとうございました。 この後にいただいたお話をよくかみしめまして、段々と解って参りました。 袋の表示ではなく実際は(湿っている実物の重量比からは)N=2.5~3.2%、と理解すべしということなのでしょう。それを基に、(化成と比べれば)70%程度効く、と目星をつけるべし、ということなのですね。 ありがとうございました。 また、なるへく少肥で、野菜らしい味を心がけるということも勉強になりました。
補足
たびたび、ありがとうございますm(__)m 実際には、乾物中の成分としての単純計算の量の3.5~4.5倍を考えれば、化成相当である、という目安なのですね。ありがとうございます。 ご回答中、・・・「ミマ有機C20」ではおよそN=2.5~3.2%・・・とお書きですが、データ表示ではなくこれが実相だ、というご推測でしょうか? また、C20は炭の分だけ肥料分が低い、のではなく、含まないタイプ(ミマ有機/ミマ有機ST)よりも、肥料成分が高いデータとなっていますね。 ここが、ふにおちませんが・・・いかがなものでしょうか?
- indoken2
- ベストアンサー率47% (178/372)
肥料の世界に「肥効率」という言葉があります。 化学肥料を基準として、ケイフンその他の有機肥料などに含まれている肥料成分の効果が どのくらいになるか を割合で表すものです。 例えば窒素肥料として、硫安を窒素の量として10kg与えた場合と、ケイフンを窒素の量として20kg与えた場合を比較して、作物の窒素吸収量が同じだった場合、“ケイフンの(チッソの)肥効率は(化学肥料の硫安と比較して)50%だ”という具合に使います。 有機肥料は、種類が沢山ありますし、たとえ同じ種類の有機肥料であっても、産地や作り方が様々だという事もあって、個々の製品の肥効率がいくつであるかを確定的に言う事は出来ませんが、油粕などの肥効率は90%以上くらいと高く、ケイフンではものにより70から50%程度、豚プンがそれより低く、牛糞では30%くらい、などとされることが多いです。 ご質問の場合にも、このようなことを考えに入れれば良いのではないかと思います。 10a当たり50袋~100袋、つまりNとして30~60kgは、確かに大きい値ですが、肥効率を50%とすると、化学肥料窒素では15~30kgに相当することになります。 これでもかなり大きい値ですが、露地野菜では過剰気味の施肥をすることが慣行になってきましたので、そういう意味で、ありうる値と言う事になります。
お礼
なるほど、やはりそうでしたか(^o^) indoken2さん、ズバリのご回答ありがとうございます。 鶏糞は50~70%程度の肥効率ということがわかり、大いに勉強になりました。 なお、件の鶏糞の詳しいデータ(といっても袋の表示だけですが)別質問に投稿しますので、何かお判りでしたら、またよろしくお願いします。 ありがとうございました。
- fumi26
- ベストアンサー率82% (161/194)
かなりの経験者と思いますので、少し丁寧に考えてみました。くどい部分もありますがお許しを! (1)成分表示を再度見てください。乾物中の成分値を示してはいませんか? 鶏糞のような特殊肥料の成分値は、通常、含水率0%の乾物中%で示すよう指導されております。 この表示に印刷ミスかで(乾物中)が省略されたか? http://www.famic.go.jp/ffis/fert/kokuji/12k1163.htm (2)通常鶏糞だけを原料とした特殊肥料乾物中のN成分値はせいぜい4%ですから、お使いの鶏糞に尿素や硫安を混合していない限り、見られたN成分値は乾物中の値でしょう。 参考URLをご覧ください。 (3)お使いの鶏糞が「醗酵鶏糞」であるならば、そのN量は1%強ですから、化学肥料の約6倍の施用量が必要です。 15kgの袋50~100袋を10aあたりの推奨施用量とすることに、それなりの整合性はあるようです。 (4)鶏糞中のN成分の作物への利用性は、牛糞堆肥などに比べ高く、化学肥料とほぼ同等です。 http://www.pref.saitama.lg.jp/site/06x07nougyounosien/06x07nougyounosien21katikuhuntaihi.html 以上の推論から、成分値表示のミスと考えます。
お礼
fumi26さん、大変たんへんご親切なご意見ありがとうございます。 各項目について確認勉強いたします。 とにかく、件の成分表示は、物質そのものの成分という意味で、「肥効」とは別のものであるということに、わずかながら解ってきました(^^ゞ 新質問として、袋の表示を画像を付けて投稿いたしますので、またよろしくお願いいたします。 ありがとうございましたm(__)m
補足
fumi26さん、ありがとうございます。 なるほど・・・・、鶏糞そのままならば、N=4%前後で、発酵させけていれば分解した分なくなって、1%程度になるのですね。発酵によりNが減るのは、なるほど当然のことですね。勉強になりました(^o^) 県内のメーカーで、メールで問い合わせにも応じているようですので、詳しく訊ねてみることにします。 http://www6.ocn.ne.jp/~mimacon/gaiyou.htm 該当の品物は、『ミマ有機C20』です。 どうもありがとうございました。
お礼
ありがとうございます。 いろいろとご教示いただいて、勉強になっております。 ずいぶんとお返事もせず、申し訳ありませんm(__)m さて、あなた様が『乾物中』か水分何%か、を問題視される理屈が、ようやく判りました。ようやく気づきました。理解が悪くてすみません。 つまり、私にとってこの度の問題が、そもそも鶏糞の各肥料分の割合が根底にあるわけで、それらは重量によって把握しているわけですから、同じ鶏糞でもそれが湿った状態とカラカラの鶏糞では、成分率が随分と違うワケなんですね。ようやくそのへんのセンスが解りかけてきました。カラカラにして計測した方が見かけの成分比率は一番高いわけですね。(その状態は、つまり一般の化成肥料と同じというわけです) そのことから、当該のC20が、水分20~27で、N4.0というのはいかにも不自然である、というあなた様の科学的推測のくだりが、ようやくわかりました。 ありがとうございました。