- 締切済み
日本と中国の漢字の書き順について
先日外国人の友人に、日本と中国では同じ漢字でも書き順が違うが何故か?と、質問されました。 個人的には、書道などにおいて流れるように書けるような書き順になっていて、その言語が違うため同じ漢字でも書き順が違うのではと考えましたが、多分違うだろうと言われて気になっています。 分かる方、回答よろしくお願い致します。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
みんなの回答
- Caroms
- ベストアンサー率38% (46/120)
簡単にお答えすれば、漢字そのものが各国で独自の発展を遂げたからです。 日本・清・李氏朝鮮には鎖国政策をとっていた歴史がありますし、国交はその間断絶に近い状態でした。最近になってからも、文化大革命や70~90年代末まであった韓国の漢字廃止政策があり、各国間で漢字の筆順を統一なんてことは、言い出しても誰も取り合わなかったでしょう。 日本:旧漢字→新漢字 中国:繁体字→簡体字 韓国:漢字は復活して10年くらいしかたっていない。まだハングルが主流だが、日本や中国との意思の疎通のため、必要性が訴えられている。 台湾:おそらく繁体字 北朝鮮:教育は行っていると主張されているようだが・・・? ベトナム:繁体字から発展した独自の漢字、その後戦中の日本語教育などもあったが、新表記文字の発明などにより漢字はもう殆ど使われていない。(対中の国民感情も良くない) 日本ではNo.1の方が仰られているような統一の通達がありましたが、異論が無いわけではなく、現在では縦書きと横書きでは筆勢上筆順を変えたほうがいいのではないか、という意見もあるようです。 リンク先にもありますが、日本と中国で筆順が違う文字があるというのも事実のようです。歴史的に見れば行書の筆勢とかですでに既定になっている字の他は、各国で書きやすい、教えやすいと思う筆順が国内既定とされてきたということです。
- pandaApple
- ベストアンサー率61% (253/413)
そもそも、日本の教育現場で「正しい」とされている筆順は、文部省(当時)が(たぶん“識者”の意見を容れて)作成したものです。 そうやって“おかみ”が制定するまでは、筆順はいくつかあって、どれが「正しい」かということはなかったはずです。 また、現実的に、ほぼ100%の人が学校教育で「正しい」筆順を習ったために、みなそれが「正しい」と思い込んでいますが、別に今の教育現場での筆順が「正しい」わけではないでしょう。教育するにあたって複数あっては混乱するから、とりあえず一つに統一されただけだと思います。 その、現在の「正しい」筆順は、書く時に書きやすい(機能的である)順番とか、行書・草書の崩し方を踏襲できるような順番になっているようです。 (「筆順」「書き順」などをキーワードに丹念に調べていけば、いろんな解説サイトがヒットします) 日本においては誰かが「これだ」と一つに決めてしまったわけですが、中国でも「これが一般的な書き方だ」と誰かが決めた(あるいは決めなくても人口に膾炙している)のでしょう。 それが同じ筆順ではなかったというだけではないかと思います。 これが「筆順指導の手びき」といわれるものです。 「どうしてこのような筆順にしたのか」の理由が少しだけ(抽象的に)書かれています。 ↓ http://www.shosha.kokugo.juen.ac.jp/oshiki/jyugyo/tokuron2002/%E7%AD%86%E9%A0%86.PDF