#9です。
一寸違いますね。若いもんは自分の体も成長し知識もどんどん増えて行くから、世界が今までと全く同じであっても、自分の視点が変わって行ってしまうので、世界が進歩しているように見えてしまう。車に乗っているときに景色が動いていると錯覚するのと同じです。だから、若いもんにはそのことに気付かせてあげる為に、世の中が進歩していない側面をうんと強調してあげる。これで、やっと世の中の変化に対してバランス良く見えるようになるんですね。
一方、十分にいろいろな経験を積んで来た年寄りから見ると目の前の変化は皮相的で、本質的な事はほとんど変わっていないことに気付いている。私の見た所、人間は大体40才ぐらいでそんなことに気が付くようになるようです。ところがどっこい、世の中ってやはり進歩している面もあるんですね。それも結構重要な所で。ところが、若いもんとは反対に年寄りは進歩している所を意識的に無視する傾向がある。だから、これもまた世の中の本当の姿を見ていないことになる。だから、年寄りには、あんたが考えているよりももっと早い速度で世の中進歩しているんだと強調してやると、やっとバランス良く世の中が見えるようになる。
要するに人を見て教育せよと言うことです。そして、それは決して嘘をつく事ではありません。私の昔の先生曰く、「教育とは放っといても自然に解るようになる事を教えてあげることではない。人から教わらなくては一生解らない可能性のある事を教えてあげるのが教育だ」
そうです。
さらに、若いもんにはその人が10年後にどのように考える人間になっているかを前もって教えてあげる。そして、年寄りには若かった頃見ていた世界を思い出させてあげる、なんてのも教育としては重要なんじゃないですか。
お礼
よお~っくわかりました。 ありがとうございます。 「要するに人を見て教育せよ」 これは教育に限らず何にでもでしょうね。