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クロラムフェニコール
素人質問で申し訳ないのですが、 アンピシリン耐性しか持たないプラスミドを導入した大腸菌に アンピシリンとクロラムフェニコールを二種加えると、菌は死にますよね??
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クロラムフェニコールはタンパク質の合成阻害なので、使用濃度にもよりますが、実際には成長が抑えられるだけです。菌が死んでいるかどうか?確認したことはありません。 ちなみに、プラスミドを大量に回収する方法の一つに、耐性遺伝子で選抜した後に、回収する数時間前にタンパク質の合成阻害の抗生物質を入れて飼育させる方法が知られています。 また、経験的に《アンピシリン耐性しか持たないプラスミドを導入した大腸菌にアンピシリンとクロラムフェニコールを二種加え》て大腸菌が増える場合は大腸菌自体がクロラムフェニコール耐性遺伝子を持っていたり、大腸菌のつもりが酵母が増えてしまったりすることが多いです。 前者のケースとしては、発現用の大腸菌BL21(DE3)のDE3が抗生物質耐性遺伝子を持っています。他にも、確かJM104もそうだった覚えがあります。 後者の場合、菌を回収した場合、菌体の色が違ったり、培地の匂いが違ったり、プラスミドが取れなかったりします。 などなど、では参考になれば幸いです。
お礼
大変参考になりました。 アンピシリンのみを加えた状態で培養すると、発現が確認できたのですが、アンピシリン+クロラムフェニコールの条件で発現が確認できなかったもので…。 ありがとうございました。