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旅行会社の開業について
高校教員です。 生徒からの質問です。 ご回答・アドバイスをよろしくお願いします。 個人(家族)で旅行会社を経営したいとき、 1.必要な資格は? 2.自己資金は? (土地・建物はあります。) 3.休みはどれくらい取れるの? (従業員が、家族4人プラスアルファ) また、開業に先立ち、自分で旅行会社に就職してからの独立のほうが、本人の勉強になりそうですが、おおむね何年くらい、会社に勤めたら、最低限のノウハウを身につけることができますか? なおこの生徒は、大学は地元の国際観光学科希望です。 海外も国内もやってみたいそうです。
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旅行業を開業するには3種類(厳密には4種類)あります。 海外主催(第1種旅行業。例として身近なものでは大手旅行会社)も含む場合最低でも必要な資格は、一般旅行業務取り扱い主任です。来月試験がありますが、受験受付は8月に締め切られました。 自己資金は、最低3000万円(財産的基礎)+7000万円(営業保証金)=1億円となります。これにシステム代、申請費、手数料などが別途かかります。 国内主催のみ(第2種旅行業)であれば、国内旅行業務取り扱い主任者資格です。こちらは受験は今月でした。 自己資金は700万円(財産的基礎)+1100万円(営業保証金)=1800万円です。手数料なども別途必要です。 旅行相談などその他のみ、つまりツアーを自分で企画して実施することができない第3種旅行業であれば、300万円+250万円=550万円となります。資格は、海外ならば一般旅行業務取り扱い主任者、国内ならば国内旅行業務取り扱い主任者の資格がそれぞれ要ります。 高額な営業保証金ですが、これは旅行業を廃業するときなどに返金されます。旅行者に事故やトラブルが発生した場合は、賠償金などとしてここから差し引かれます。財産的基礎も旅行業のみにつぎ込める貯金が最低限度それだけあればいいと同じ意味です。ローンとか負債は別なので、完済しておくか、残りローン額+財産的基礎金額以上が必要となります。 上記の詳しい内容は、旅行業務取り扱い主任者資格の受験対策本を読んで勉強していくとわかります。というよりも上記の額面は試験でよく出されますので覚えないといけないのですが・・・ なお、一般は国内も兼ねていますので、一般旅行業務取り扱い主任者に合格できれば国内旅行業務取り扱い主任者の資格は不要です。 以上は、対策本からの知識です。僕は国内主任者の資格を持っているけれど、業界に就職しているわけではなくてわからないですが、本当はもっとかかるかもしれません。たとえば運送会社のコンピューターに接続し、自社で発券できるシステム費だけで月100万円とも1000万円とも必要とか聞いたこともあります。ちなみに1社あたりです。ですから、いきなり旅行業を開くようだと即破産するようなものです。もちろんコンピューターに接続しなくてもいいのですが、スムーズな業務を行うことができず、お客さんも来ないでしょう。 このように開業は容易にはできませんから、一度旅行会社に就職し、一定のノウハウとコネを積んだ上で独立開業のほうがいいと思います。開業のタイミングはやる気でしょうが、この業界はコネが必要だと思うので幹部クラスまでの昇進は必要かもしれません。また、就職ですら厳しいこの業界です。専門学校卒だと採用されやすい反面、幹部には大学卒が占めるようです。独立開業するにはどちらに利点があるかはわかりませんが、ダブルスクールを覚悟しないといけないような気がします。
お礼
さっそくのお返事、心より感謝申し上げます。 生徒に伝えます。 しかし、大変そうですね。 夢ばかりでなく、現実もしっかりと見つめて、頑張ってほしいと思います。