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イスラム教のシャーリア

 ロム・インターナショナルの「世界の民族・宗教」に、 シャーリアの法源は、 (1)啓典クルアーンと、  預言者ムハンマドの言行スンナ(言行録ハーディス)、キャース(類推)、イジュマー(合意)  などであるとした上で、 (2)シャーリアの規範は、すべてアッラーが定め、それを予言者ムハンマドが授かったとされている との記載がありました。  (2)はシャーリアの位置づけで、 物理的(文言)には、(1)の経緯を辿っているということでしょうか?

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  • ベストアンサー
  • nacam
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回答No.1

>(2)シャーリアの規範は、すべてアッラーが定め、それを予言者ムハンマドが授かったとされている これは、誤りです。 シャーリアのうち、アッラー定めたものは、コーランのみです。 ムハンマドが定めたものが、スンナ(ハーディス)になります。 キャースとイジューマの扱いは、スンニ派の法学派により考え方が異なります。 スンニ派には、公認4法学派というものがあり、スンニ派では、必ず4つの法学派のひとつに属することになります。 ハンバリー派(現在は、ハンバリー派の中のワッハーブ派のみです)、マーリク派、シャフィイー派、ファナフィー派です。 ハンバリー派は、キャースとイジューマを認めません。 マーリク派は、キャース、イジューマを非常に限定的例外として扱います。 シャフィイー派は、イジューマを広範囲に認めます。 ファナフィー派は、キャースを積極的に活用します。 そのため、同じイスラムにおいても、地域差が出てくるのです。 なお、シーア派においては、キャースは認めず、イマームは、スンナを自由に解釈できる立場であると考えます。 そのため、スンニ派では、スンナが固定されますが、シーア派においては、スンナがスンニ派とは異なってしまい、スンニ派とシーア派の統一が困難になっています。 シーア派のイマームが、スンニ派のスンナと同じにするように解釈すれば、統一は可能でしたが、イマームがガイバの状態で現世にいないため、シーア派とスンニ派との統一は、不可能です。 (ガイバ この世の終わりに救世主として復活するために、現在身を隠している状態)

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