線形「台数」は「代数」の書き損ないでしょうが、大学の線形代数の知識は前提にしていいのでしょうか?
高校の範囲で簡単にいけるところまで、まず書くと、
ベクトル(a,b,c)に垂直な平面αは、方程式・ax+by+cz+d = 0 の形で表すことができ、このベクトルのことを、平面αの法線ベクトルといいます。
問題の平面は、原点(0,0,0)を通るので、上の方程式に代入すると、d=0が解ります。
直線の方程式は、x = y/2 = -z/2 = t とおくと、x = t, y = 2t, z = -2t なので、
(x,y,z) = t(1,2,-2) とベクトルの形で表すこともでき、このベクトルを直線の方向ベクトルといいます。
平面αは、この直線を含むので、方向ベクトル(1,2,-2)と平行です。
平面αは、原点と点(0,4,2)を含むので、これを始点・終点とするベクトル(0,4,2)とも平行です。
平面αは、ベクトル(1,2,-2),(0,4,2)と平行なので、αに垂直な法線ベクトル(a,b,c)は、この2つのベクトルと垂直です。
この条件から、(a,b,c)を求められれば、平面αが求められることになります。
そこで、(a,b,c)を高校生式と、大学生式で求めてみることにします。
高校生式にやると、(a,b,c)⊥(1,2,-2)から、(a,b,c)・(1,2,-2) = 0、つまり、a+2b-2c = 0、
(a,b,c)⊥(0,4,2)から、(a,b,c)・(0,4,2) = 0、つまり、4b+2c = 0、です。
これだと、文字3つに、方程式2つで、ピッタリ1つの値に決まりませんが、必要なのは方向だけ、
方向としては、(1,2,3)も、(2,4,6)も、同じこと、なので、それで問題ありません。
で、a を定数とみれば、2b-2c=-a、4b+2c=0 なので、b,cについて解くと、b=-a/6、c=a/3、
よって、(a,b,c) = (a,-a/6,a/3)、a=6とすれば、(a,b,c)=(6,-1,2) なので、
平面αの方程式は、6x-y+2 = 0 になります。
大学生式だと、ベクトルの外積という奴があって、普通の数になる内積と違い、ベクトル、それも、かける2つのベクトルにそれぞれ垂直なベクトルになるので、一発で、法線ベクトルを求めることができます。
(1,2,-2)×(0,4,2) = (2*2-(-2)*4, -2*0-1*2, 1*4-2*0) = (12, -2, 4) なので、
平面αの方程式は、12x-2y+4=0、両辺を2で割って、6x-y+2=0、当然ですが、同じ結果になりました。
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