禅を学ぶ中でも分るはずです。『平常心是道』と云う場合の『道』も天と道と同じ意味があります。この事が分る事は『自分自身を知る』と云う意味でも在ります。
簡単に理窟の世界だけで説明してみます。本当の道に至る事は『自身の心の闇を覗く事』も意味していますので、師匠に付いた方が良いと思いますが?
この事を説明する場合には、人間の脳の働きから始めた方が説明しやすくなります。人間の脳には二つの人格が存在しています。一つは『顕在意識=自我意識』です、言葉で考える機能を持った脳です。従って左脳に存在する意識という事になります。そうしてその機能とは言葉の世界で思考することを意味しています。
言葉と云う意味は、物事を分析して論理で組み立てる世界を意味しています。そうして割切れるもののみを理解できる脳と云う意味です。言葉で分る事や、言葉で考えるものは『有限の世界』を意味しています。従って割切れる世界しか理解出来ない事は『無限や永遠』をもともと理解する機能はそのソフトには入っていないと云う意味になります。
一方人間の脳には、蜘蛛が学校に行かなくとも蜘蛛の巣を完璧に作るように、或は色々な動物達や生物達が、その固有の働きを生れ落ちるや否やに、その固有の独特の働きをしていますが、それと同じものを人間としての脳には刷り込まれています。その働きを『無』と言います。その理由は『自我意識には分らないからです』
如何して分らないかを示す例を挙げてみます。眠る場合ですが『自我意識』は眠る事は在りません。眠る場合には『意識が無くなっていって、無意識の自分が身体と心を支配しています』そうして無意識の自分が深い眠りに入っています。従って『不眠症』と云う場合には、自我意識単独で眠れるものと云う勘違いをしている事に当たります。
その場合には『意識地獄』の様相を呈しています。顕在意識に分らない者からの圧迫が加えられてる事を意味します。無意識からの交替要請を『振り切っている事から』無意識の自分が自我意識に圧迫を加えている事を意味しています。
心を病む場合の『心に掛かってくる違和感や、罪悪感やその他もろもろもの感情』を意味しています。精神科医達が処方する薬とは『脳梁を通して送られてくる情報を』感じ難くする薬です。効能が切れた時に又その情報が送られている事を意味しています。
もう一つの意識とは『右脳に存在する意識です』教えてもらわなくとも、生命活動を知っていて、行っている者です。思春期頃、脳の機能分化が完成に近くなる頃から、『無意識の意識として』顕在意識の前から姿を隠してしまいます。この事が今の医学では分からない事から、心を病む事に付いては『寛解』を打ち出しています。寛解とは、完治したこととは違います。如何して『心を病むのかが分かっていないことから』完治とはならない事を意味しています。
もう一つの意識とは『一切衆生悉有仏性』とお釈迦様が言った仏性です。右脳の無い人がいないと云う意味です。この意識とは生まれる時に脳或は植物では細胞に刻まれている記憶です。命そのものを働かせている『働き』と云う意味になります。従って『心を病む』と云う場合は『心の矛盾』を自我意識が感じている事を意味しています。言い方を替えるなら『自我意識が、自身を働かせている、もう一つの意識と仲違いをしている』と云う意味です。禅問答の一つに『父母未生以前本来の面目』と云うものがあります。簡単に言うなら『母親のお腹にいたときの気持ちは如何いうものだ』くらいの意味です。この事が分かる時、自分自身が分った事を意味しています。人間は『意識の根底で』無意識の出番か顕在意識の出番かを相談して決めています。無意識には言葉がありません、そういう事で『禅問答』が分り難くなっています。左脳の分別脳だけではわからないようになっているからです。
意識が無くなった事を、顕在意識は知りません。眠る話を例に挙げましたが、自我意識がなくなる時を『自我意識は意識出来ません。』同じ理由から、自我意識が『無意識の自分に切り替わる事を意識できないようになっています』
メンタル面が弱いと云う場合『自我意識が出やすくて、無意識の自分と切り替えが出来難い』という言い方が判り易いかも知れません。反対にメンタル面が強いと云う場合『自我意識が出難くなっていて、無意識の自分が出易くなっている』という言い方が当たっています。
優勝が掛かった、一打や、演技などの場合、プレッシャーが掛かっている場合などの事ですが、その場合『自我意識が引っ込めなくなった方が』負けになります。自我意識が出ないように出来た方が勝ちになると云う意味です。その場合に自我意識としては、心は『無』になっています。計らいがなくなっているからです。意識の根底での二つの意識の出会いが悟りです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 私も頑張って理解しようとしましたが、なかなか前へ進めませんw ご教授いただいたサイトを基にもっと頑張ります!