- ベストアンサー
法と経済
法律の考え方の違いと 経済学の考え方の違いを教えてください! 例えば所得移転のさい 法律は弱者保護を目的としているが 経済学は、所得移転を効率的に行う制度を目的としている? など
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
思想面での法学の正義は、人権思想です。 つまり、人の命と自由は何よりも尊いという考えです。 まず原則として個々人の生命と自由を保障することを重視します。 その上で、個々人の生命と自由を守るために経済などの発展も考慮します。 思想面での経済学の正義は、余剰の最大化です。 つまり、経済の最適化と最大化による最大多数の最大幸福です。 しかし、それだけでは個々人の感情問題などが発生するので生命や自由も考慮します。 その上で、質問者がおっしゃるとおり同じ生活保護でも、法学は弱者の生存権を守るための措置だと考えます。 しかし経済学では、基本的に非効率な措置ではあるが生存権を守るために仕方ないと考えます。(原則的には賛成できないが例外的に仕方ない) もしくは効率の観点から、社会の格差は社会の不満や不安を増大させ経済を不安定にし非効率化させるから社会福祉は必要だとか、社会福祉は政府による需要の喚起でありマクロ経済の安定化につながるから有益だと考えます(コンクリートから人への論理はこれの歪んだ考えです)。 また運用面では法学では論理に整合性があることを重視します。 つまりは、論理に矛盾や疎漏がないかを重視します。 というか他のことには興味がありません。 結局そういう方針を考えるのは法を作る政治家の仕事と考えます。 経済学では多少の問題より効率性を重視します。 どういうことをするべきかということは重視しますが、具体的にどうやってそれを行うかという、細かいところにはあまり興味がありません。 結局そういう細かいところを考えるのは現場の専門家の仕事と考えます。