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外国人教師が理解に迷う東山魁夷の文章とは?
- 民族の移動があったが、統一国家が成立した頃からは、すでに日本人としての純粋さが保たれ、今日に至るまで、変わらず続いてきました。
- 日本人には、長い間の郷土に対する深い伝統的な愛着が強いのです。
- 「長い間の」の係り先は「郷土」であることが理解できます。
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質問者が選んだベストアンサー
こんにちは。 「愛着」です。 長い間続いているのは、郷土ではなく愛着です。 ちなみに、この 「日本人には、長い間の郷土に対する深い伝統的な愛着が強いのです。」 という文の書き方は、あまりよくありません。 特に、ビジネス文書だとすると、完全に失格です。 (ですから、日本語学習の教材としては不適です。) この文において、「愛着」の修飾語は、「長い間の」、「郷土に対する」、「深い」、「伝統的な」の4つです。 ここで「長い間」だけ残して、ほかの3つを取り除くと、 「日本人には、長い間の愛着が強いのです。」 という、変な文になってしまいます。 ですから、 「日本人には、長い間の強い愛着があるのです。」 とすべきです。 つまり、意味的には「強い」も「愛着」の5番目の修飾語なのです。 修飾語の関係をわかりやすくするとすれば、たとえば、 「日本人には伝統的に、郷土に対する長い間の、深く、そして強い愛着があるのです。」 とするのが一案です。
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- wanabe_hiki
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「だから、日本人には、長い間の郷土に対する深い伝統的な愛着が強いのです。」 普段の会話なら、言っている意味は通じるので問題ないと思いますが、質問者さんが日本語の教師ということで、おそらく文法的なことをきいていると思います。 で、厳密な文法のルールを適用すると、そもそもこの文、おかしいです。 適切な文法にするなら「日本人には ~ 愛着が強いのです。」ではなく、 「日本人は ~ 愛着が強いのです。」または 「日本人には ~ 強い愛着があるのです。」でしょう。 質問に戻ると、 >「長い間の」の係り先は「郷土」なのでしょうか、それとも「愛着」なのでしょうか。 これも曖昧です。「長い間郷土に住んだことによって培われた愛着」という意味で郷土に係っているとも言えるし、 「長い間に養われた愛着」という意味で愛着に係っているとも言えます。 もし、日本語教材としてこの文章を使用する場合はかなり煮え切らない結論になると思います。 追伸: nativeのカタカナ表記は「ネーティブ」より「ネイティブ」の方が一般的です。 ネーティブの検索結果:約 74,500 件 (0.31 秒) ネイティブの検索結果:約 3,460,000 件 (0.08 秒)
お礼
ありがとうございます。とても参考になりました。 カタカナ表記まで丁寧にご指摘いただき、誠に恐縮です。教師としては、こういうところは禁物だと反省中です。
- ymmasayan
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愛着です。 それにしても判りにくい表現ですね。
お礼
ありがとうございました。 こういう日本語、めったにないので、迷ってしまったのです。 参考になりました。
お礼
ありがとうございました。 砕いて説明していただいたおかげで、よく分りました。 母語話者ならではの理解力に感服しました。