• ベストアンサー
※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:エステル合成実験と化学平衡)

エステル合成実験と化学平衡

このQ&Aのポイント
  • 安息香酸とエタノールからエステルを作る実験の問題がある大学受験参考書で紹介されました
  • 混乱してしまった原因は、エステル化反応が可逆反応であるため、水を大量に入れるとエステルが分解する可能性があると考えたからです
  • 実際には、反応液の冷却と水とベンゼンの添加は、硫酸と生成物を分離しつつ反応を終了させるための操作です

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • matumotok
  • ベストアンサー率35% (431/1203)
回答No.3

こんにちは。 >ここで水を大量に入れるとせっかく出来上がったエステルを元に戻してしまう方向に反応が進んでいってしまいエステルがなくなってしまうのではないのでしょうか? なかなか良い考察ですね。でも実際にはそのようなことは起こりません。ヒントは反応温度です。エステルを合成するときにはエタノール溶液を沸騰させています。エタノールの沸点を調べてみてください。室温よりもずっと高い温度で実施しています。何故でしょう? 室温だと反応が遅いために加熱して反応の進行を促進しているのです。裏を返せば、室温であれば、エステル化及びその逆反応の進行速度は遅く、手早く精製を行うことによってエステルを分解させることなく得ることが可能なのです。 >また、そもそもエステル合成実験のように、生成物同士が分離してしまうものでは、どこがどんなふうに化学平衡の状態となっているのでしょうか。 理論的には触媒すなわち硫酸が存在する系、つまり水相での各成分の濃度及び平衡定数に支配されます。今回のご質問では、おそらくエタノールを安息香酸よりもやや多めに使っているものと思います、それはエタノールを多くすることによって、平衡を安息香酸が生成する方向へ傾けようとする理由からです。さらに言えば、「生成物同士が分離」という貴方の指摘点こそが今回のエステル化を促進させるための最大の理由であり、安息香酸エチルが水には溶けにくいために水相での濃度が下がる、つまり逆反応を進行しにくくしていることがポイントなのです。 なお、余談ではありますが、実際の合成実験の現場では、いまどきベンゼンは発がん性の問題があるので使われません。PRTR関係の規則など、環境や安全を守るための化学物質規制関連法に関するサイトを巡ってみるのも、もしかしたら楽しいかもしれませんよ。

Baazu
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 大変ご丁寧にご説明していただき、また補足情報まで添えていただき、ありがとうございました。かなりすっきしすることができました。 化学は机上で勉強すればするほど、実際にいろいろな反応を見てみたいという気になってしまいます。良い考察と言っていただき大変励みになりました。これからも好奇心を以て勉強していきたいと思います。

すると、全ての回答が全文表示されます。

その他の回答 (2)

  • NiPdPt
  • ベストアンサー率51% (383/745)
回答No.2

反応には速度というものがあります。一瞬にして平衡に達するわけではありません。水を入れて何日も放置すれば加水分解されるかもしれませんが、短時間ではそのような反応は無視できるレベルでしか起こりません。 生成物は最終的には分離させますが、反応中は均一な溶液になっています。

Baazu
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 なるほど。混ぜた瞬間の移動はすなわち微々たるものだということですね。確かに僕の中では移動というのはすぐに起こるものだと想像してしまっていました。反応速度という視点を与えていただきありがとうございます。大変参考になりました。

すると、全ての回答が全文表示されます。
  • Tacosan
  • ベストアンサー率23% (3656/15482)
回答No.1

ん~, できた安息香酸エチルはどっちに入るんでしょうか....

すると、全ての回答が全文表示されます。

関連するQ&A