必要なのは「読み、書き、ソロバン」です。
ただ、角が立たないだけのコミュニケーション能力では意味ない。社会的な常識は必要ですが、常識にとらわれてはあなただけの新しい世界を作りだすことは不可能。
まず考えておくべきことは、ただ一人になっても生きていけるかどうかという、いわば心構えです。まず自分自身の能力をしっかりと理解し、不足していると思われたら勉強します。もし、怠惰に流されるようであれば、付き合いも程々にします。とにかく、すべての軸は、自分自身の能力を高め、さまざまな事態に対応できる能力を開発しておくことです。
具体的には、まず伝記などを読んでみてください。その際に見ておくべきことは、「この人は、この時、どう決断したのだろうか。」「その決断時の根拠は何だろうか。」さらに「その決断を支えることになった知識はどこからきたのか。」などです。その中で、最も自分で納得いったものをさらに読み込んで、マネをするようにします。当然、時代も、場所も違うので全く同じではありませんが、その差があなたの個性、あなたらしさです。
これまで日本では、みんなで動けば大丈夫と言った先入観だけで就職を決めていましたが、いまでは、自分の能力を高め、その人だけの技を身につけた人が求められるようになっています。早晩、何かトラブった場合、今までのように組織が守ってくれることはありません。ですから生きていくために、自分の能力を高めておかなければなりません。
質問にあるような、就職するための能力なんて役に立ちません。組織はあなた自身が生き延び、さらにステップアップを目指すための踏み台にしかすぎません。職に就くのではなく、職を学び、能力を身につけるために組織に入るのです。組織の一部になるなぞ、人生の一時期のことにすぎません。