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管理会計論の内部利益率法について
管理会計論の内部利益率法がしっくりきていません。 計算問題が出てきた時には分かるのですが、理論問題だとよく意味が分かりません。 理論問題で、 「内部利益率法はプロジェクトの途中でもたらされるキャッシュフローが内部利益率で再投資されるという仮定を置いている」 と内部利益率法の事が説明されているのですが、この意味が良く分かりません。 計算問題だったら、 投資額=収入額となる割引率を求めるだけで簡単とか思うのですが、 理論だと内部利益率で再投資?って何の事?という感じで意味が分かりません。 理論の説明を分かりやすく教えてください。 よろしくお願いします。
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計算問題を理解されているのなら、内部利益率法(IRR)は8割方理解できたといってよいか思います。というのも、計算式で説明するのが一番わかりやすいからです。まずは、正味現在価値法(NPV)について考えます。初期投資がないものとして、期間が3年間、資本コストが5%、毎年のキャッシュ・フロー(CF)が100とします。 式は、 NPV = 100/(1+0.05) + 100/(1+0.05)^2 + 100/(1+0.05)^3 ですね。 ここで、式の意味を考えます。この式は、「毎年100のCFを3年間5%で運用したらNPVはいくらだろうか」と述べているわけですね。もちろんご存じだとは思いますが、そもそも割引率は、運用したい利率でしたね。したがって、「100のCFを3年間毎年5%で再投資している」と言い換えることができます。 これ以上の説明は蛇足かもしれませんが、説明を続けます。資本コストが不明な場合でも、IRRを用いいることができます。 式は、 NPV = 0 = 100/(1+IRR) + 100/(1+IRR)^2 + 100/(1+IRR)^3 先ほどのNPVの式と比較してみてください。この式は「毎年100のCFを3年間毎年IRRで運用したらNPVが0になる」つまり「毎年100のCFを3年間IRRで再投資したらNPVが0になるIRRは何%だろうか」となります。 ごちゃごちゃと説明が長くなって申し訳ありません。要約すると、「内部利益率で再投資されるという仮定」というのは、「毎年同じIRRを使って運用するから、同じIRRで割引計算しなさいね」と言っているだけのことです。 もうひとつ蛇足ですが、日本ではようやく普及段階に入ったこの理論、アメリカでは若干NPVよりIRRが人気なんです。その理由は「資本コストの算定が面倒だから」なんだとか。
お礼
ありがとうございました。 とても分かりやすかったです。 他にもいろいろな知識を教えていただき勉強になりました。