素数は無限に多く存在することの証明(ユークリッドの別証)を二つの添削
ユークリッドの証明は背理法を用いた証明。
素数を有限個とするならその最大素数をpnとして素数を小さい順にp1,p2,…,pnとした時
N=p1*p2*p3*…pn + 1
全ての自然数は素因数に分解できるのでp1~pnの少なくとも一つ因数に持つはずだが、どれで割っても1あまる。これはpnが最大の素数であることに矛盾
素数は無限に存在する。
といった証明。今回はこれの別称として以下の漸化式を用いたものを解けという問題です。
◆a_{n}:=2^(2^n) + 1, n=1,2,3,… を用いた証明
この時任意のm≠nに対しa_{m}, a_{n}は互いに素である。実際n>mの時
a_{n} - 2 = 2^(2^n) - 1
={2^2^(n-1) + 1}{2^2^(n-1) - 1}
=a_{n-1}*(a_{n-1} - 2)
=a_{n-1}*a_{n-2}*…*a_{m}*(a_{m} - 2)
となるのでa_{m},a_{n}の公約数dは2の約数でなければならない。他方a_{m},a_{n}は奇数であるから(←漸化式より)d=1となる。すると各a_nを素因数分解すると少なくとも一つ素因子pnが得られ、これらはnが異なれば一致しない。かくして無限個の素数p1,p2,p3,…,pn,…が得られた□
◆正整数の列a_nを次のように定める
a_{n+1} = a_{n}*(a_{n} - 1) + 1, a_{1} = 2
これを用いて素数が無限であることを示すのですが
任意のm≠nに対して
a_{n} - 1 = a_{n-1}*(a_{n-1} - 1)
= a_{n-1}*a_{n-2}*(a_{n-2} - 1)
= a_{n-1}*a_{n-2}*…*a_{m}*(a_{m} - 1)
よりa_{n},a_{m}の公約数は1の約数でなければならない。よってa_{n},a_{m}は互いに素である。
すると各a_nを素因数分解すると少なくとも一つ素因子pnが得られ、これらはnが異なれば一致しない。かくして無限個の素数p1,p2,p3,…,pn,…が得られた□
これら2つの証明はこれであっているでしょうか?
お礼
コメントありがとうございます。 > 中学生でここまで分かれば立派です。 お褒めにあずかり、光栄です。(*^-^*) (実際、中学ぐらいまでは数学は得意な方だったのですが・・・) > 、√(2N+1) なるほど、括弧を付けた方が誤解(括弧がないと、1+√2Nとも解釈でき得る)の余地がないですね。 > NとN+1の公約数は1だけ 2つの要素だけに着目すれば自明でしたね。(小学生レベル?) 3つめ(以降)の要素がどんな値を取ろうと関係がないということで。 「部分」に着目し、要素を細分化して考えれば、複雑な問題でも単純化できる・・・と。(数学に限ったことではありませんが) > 数式だけでも可能なのですが、図形を利用してみましょう。 幾何学的なアプローチもある、ということですね。 ・・・というより、歴史的に見れば、三平方の定理の発見の方が先で、ピタゴラス数は後から付いてきたものでしょうから、当然ですか。 # 紙と鉛筆だけでは証明できないので、今回はパスします。(笑)