ベンソンの光合成研究について疑問があります。

質問

ベンソンの光合成研究について疑問があります。

光合成は光が必要な反応の後に光が不要な反応が起こることを解明したベンソンの実験で、彼は緑藻を「(1)暗・ＣＯ２あり→(2)明・ＣＯ２なし→(3)暗・ＣＯ２あり」の条件下におき、(3)で初めてＣＯ２の吸収が起こるとしました。しかし、ある受験参考書にはカルビン・ベンソン回路において、ＣＯ２を吸収してＣ５化合物からＣ３化合物になる反応は、ＣＯ２さえあれば光とは無関係に進行すると書いてあります。

ここで疑問なのですが、後者の記述に従えば、ベンソンの実験において、(1)でもＣＯ２は吸収されＣ５化合物からＣ３化合物への反応は進み、(2)において(1)で合成されたＣ３化合物を使って光合成は多少進むのではないでしょうか？どこを起点として、光が必要な反応が先に起こると言っているのでしょうか？

受験生なので、あまり光合成の難しいところまではわからなくてよいのですが、ずっとこの疑問が解消されず困っています。よろしくお願いします。

回答No.1

suiran2 · ベストアンサー

ベンソンの実験をもう一度復習してみましょう。ベンソンはあくまでも植物の二酸化炭素吸収量を調べたことに注目して下さい。

(1)暗黒・二酸化炭素有り
・十分に暗黒に置き、もはや二酸化炭素を吸収しなくなってから測定を開始します。十分暗黒においた植物が実験材料と言う点がポイントです。二酸化炭素の吸収はありません。
(2)光照射・二酸化炭素無し
・二酸化炭素がありませんから植物は二酸化炭素を吸収できません。
(3)暗黒・二酸化炭素有り
・初めは二酸化炭素を吸収します。しかし、いずれは二酸化炭素を吸収しなくなります。

賢いご質問者さんはもう分かりましたよね。

お礼

回答ありがとうございます！

この実験はあくまで二酸化炭素吸収量に注目するということ、また明確な実験材料のご指摘により、疑問点がかなりすっきりいたしました！回路たる所以ですね。

これで、これからの勉強がはかどりそうです。ありがとうございました！