- ベストアンサー
ここ30年くらいの中国考古学の新発見
ここ30年くらいの中国考古学の新発見 こないだ曹操の墓が見つかったと大騒ぎになってましたが 最近の中国考古学の発展は目覚ましいものがあると聞いています。 ここ30年くらいの発見の歴史を簡単に教えてください。 (兵馬俑、勾践の剣、孫臏兵法など) また良い入門書もお願いします。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
私は一考古学ファンです。 「朝日」「読売」を読んで、関心のある記事は切り抜いています。 気になる記事を紹介します。 「曹操の墓」に関しては真偽論争が起きており、「朝日」「読売」でも報道されました。 結論はまだ出ていないはずです。 北京週報日本語版「曹操墓の真偽をめぐる論争」 http://japanese.beijingreview.com.cn/zt/node_33841.htm 『北京週報日本語版』は、1958年、故・周恩来首相の提案により創刊された海外向け週刊誌で、中国の最新情報を知るための窓口でしたが、今はインターネットで発信されています。 さらに、兵馬俑に関しては、出土武器が時代遅れで始皇帝とは無関係と主張している中国人研究者がいます。 朝日新聞記事「兵馬俑 定説巡り論争」 http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200812230094.html ごく最近には、遣唐使・円仁の名を刻んだ石版について、「朝日」と「読売」間で真偽論争が起きています。 朝日新聞記事 http://www.asahi.com/culture/update/0709/TKY201007090344.html 邪馬台国の会「円仁の石版真偽の問題」 朝日と読売の記事を紹介しています。 http://yamatai.cside.com/katudou/kiroku293.htm 日本も旧石器捏造問題がありましたから、中国のことをとやかく言えませんね。 さて、私も#1の方のご回答にある河姆渡(かぼと)遺跡が最大の発見だと思います。 しかも、この遺跡は私たち日本人に直接関係してきますから重要です。 つまり、コメはどこから来たのか、そしてそのことは日本人はどこから来たのか、につながります。 そういう意味で、私は遺跡・遺物そのものの本ではないですが、この遺跡と日本とのつながりにふれた次の本を(すでにお読みになっているかも知れませんが)ご紹介します。 実は、中国の考古学や出土品に関する本は読んだことがありません。 『敵を作る文明 和をなす文明』 http://www.php.co.jp/bookstore/detail.php?select=4-569-62215-1 『稲作渡来民』 http://book.asahi.com/review/TKY200805270132.html 梅原猛氏はエッセイで 「黄河文明より千年以上古い長江文明が今まで忘れられていたのは、約2200年前の漢の劉邦の楚の項羽に対する戦勝が原因だろう。戦勝で黄河優位の史観ができた。史記は長江流域の稲作の民を蛮夷とみて怪しまない」と語っています。 長文、失礼しました。
その他の回答 (2)
- phantom1
- ベストアンサー率24% (184/748)
素人なので体系的な研究の流れは存じませんが、賑やかしに以前ニュースになった小ネタを一つ。 世界最古の麺が発見されているそうです。↓
- fumkum
- ベストアンサー率66% (504/763)
1973年に発見された上海市の南部にある「河ボ(女偏に母)渡」(カボト)遺跡だと思います。7000年前に大規模な稲の栽培が行われ、高床式住居に住むなど、黄河文明と同時期に文明があったことが分かったことだと思います。中国文明は黄河文明だけでなく、長江流域にも文明があったこと。古代文明は四大文明と言う従来の図式が否定されたことなど、その意義は大きく、この30年程前からの中国での考古学上の発見でも最も重要な発見だと思います。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%B3%E5%A7%86%E6%B8%A1%E6%96%87%E5%8C%96 以上、参考まで。