高校物理って
「難しいから根本的なところは隠すけど、無知な学生にも肝心なところは何とか使えるようになってもらいたい」
という何というか最大公約数的なものなんですよね。
例えば工場で機械の仕組みは全く分からないけど、研修期間内にとりあえず製品を作れるようになれって言われているようなものです。
高校生以上の数学的な知識があって、しっかり理解できるならそれに越したことは無いんですが、まあ大抵の学生はそうではないでしょう。
ですから、「とにかく使えるようになる」ことを意識してやったほうが、方法論としては無難でしょうね。
高校生の時は、高校物理はそういうものだと捉えて取り組みました。
物理のエッセンスは、ネットで分かりやすいと評判だったので高校生のころ使っていた記憶があります。基礎的な問題をこれでもかと網羅していて、良書だったと思います。
セミナー物理という本は知りませんが。
当時私が問題集を元にやったことは、問題の分析ですね。
力学なら力学の分野で、問題集を集めて分類と比較を徹底的にやりました。
高校物理って問題の種類がある程度限られてるんですね。
後はそれの複合問題でしかなくて。
それぞれの解法を覚えてしまえば、それだけでほぼ満点取れるんです。
ある分野でいきなり答えを読んでしまって、この系統の問題では、この式を使って
こう変形してといたんだな・・・
って言うのを、ぐりぐりと分類して紙にまとめて
自分なりの「解法マニュアル」見たいなのを作成してしまえばそれでもう
問題の解き方に迷うことなんてありません。
まあ、それを通して物理の本質というのがぼんやり見えてきますし。
後は、計算能力くらいです。
高校物理において自分で頭ひねって考えて答えを導き出すなんてことは、高2で止めました。
どんなに頭ひねったって、知らなければ間違った答えしか出てこないことって
物理では往々にしてあるんでよね。
前提を知ってるから、理論的に導けたと思えるわけで。
アリストテレスだって、力学では当たり前の放物線のイメージすら描けなかったんだから仕方ないんです。
高校時代には難解に見えた数式も
大学に入って、数学の基礎や物理のメタ知識を知ればなーんだこんな簡単なことだったのか、
覚えてなくてもその場で導出できるじゃん。とえらく簡単に見えるので、
先達からは基礎を理解しろって言われるかも知れませんが、
それは子供の頃の苦労を忘れた大人の意見であって、高校時分ではそんな必要は
無いと私は思います。
自分のしゃべりたいことを話しましたが参考程度に。