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生物の授業の課題で、発生はなぜ、外胚葉→中胚葉→内胚葉形成の順番で進む
生物の授業の課題で、発生はなぜ、外胚葉→中胚葉→内胚葉形成の順番で進むのか、というものが出されたのですが、調べてもなかなか見つからなくて困っています。 どうか回答を宜しくお願いします。
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質問の本質がおかしいかな? ウニでは,確かに 外胚葉→中胚葉→内胚葉の順に色分けすること・区別することが できます。ただ,順に区別できるようになっているだけで,順番に進んでいるわけで はありません。 まず,外・中・内の起源ですが,ウニでは16細胞期の中・小・大割球がそれぞれ 外・中・内胚葉の起源です。 まず桑実胚・胞胚期はこれらの細胞質を受け継ぐ各割球が混ざって,泡状の胚を 形成します。図表などでは,全部青に塗ってあり,これだけを見たら,「まず外胚葉だけ が現れる」と宣言したくなるのでしょう。しかし実際は中・小・大割球それぞれの細胞質 を受け継ぐ外・中・内胚葉を形成する細胞が,融合することなく単に混ざっているのです。 これが原腸胚初期に,小割球の細胞質を受け継ぐ中胚葉性細胞の一部・第1次間充織が 胞胚腔に遊出してきます。しつこいようですが,この段階で中胚葉ができたように見 えますが,実際は,中胚葉の一部が飛び出しただけで,例えば図表の青い部分には 外胚葉も内胚葉も,そして第2次間充織となる中胚葉性の細胞も混ざっているのです。 で,やっと,原腸胚中期・後期にかけ,内胚葉性細胞群と,第2次間充織を作る 中胚葉性細胞チームが内側に陥入し,後期で,この第2次間充織が,原腸上部に遊出 します。で,これでやっと,3つの胚葉が「分離」したわけで,「順場に進む」 訳ではないのです。 カエルではこのように教えたらセンター試験で大問題です。 まず,内胚葉性細胞群と外胚葉性細胞群が存在し,中胚葉性細胞群が内胚葉からの 誘導で外胚葉性細胞群が変化して中胚葉性細胞群になります。 (たとえばニューコープさん) つまり,中胚葉性細胞群は 最後 に生じます。 「発生はなぜ、外胚葉→中胚葉→内胚葉形成の順番で進む」の答になっていない 回答で恐縮ですが,あとはよろしく…
お礼
大変参考になりました。 有難うございました。