一般的に 主張がコロコロ変わる人は「多重人格だなぁ」と呼ばれやすいです。
例えば「パリがいい 日本なんて田舎」って言ってた人が、「日本の伝統がいい」と言い出すと、「多重人格だな」といわれやすい。
多面的性格は、誰もがひとつの性格ではなく、人によって態度を変えるわけです。
例えば親の前と、教師の前と、友達の前とでは態度を変えるでしょ?
20年以上 研究をしている人が、子供の頃に会った被験者と10年後に会うと、子供の頃同様におとなしかったそうです。
しかし友人に話を聞くと、陽気な子 というのが友人のその子に対する認識。
本人に聞くと、おとなしいままでは、友達ができないので、陽気に振舞うようになった と。
でも、本来はおとなしい性格なので、家では素のままなので、家族も自分の子供は外でもおとなしいと思っていた。
このように相手によって変えるる柔軟性が人間には備わっているので、誰しも多面的性格性はある。
どれも本物のその人の性格。
場面でどの面が出るか違う。
例えば部長が会議中に「みいちゃんにご飯あげないといけないから おえりまちゅ」と言うことは無く、毅然とした態度で会議で発言するが、家に帰ったら、「みいちゃん おいちーでちゅかー よかったでちゅねー」と猫のでれでれに話しかけるわけです。
どっちも本人。
多重人格(解離性同一性障害)というのは、日本の医学界では存在が認められていなかったと思う。
いわゆる都市伝説・宇宙人グレーと同じで、実在は確認できていないが、いるんじゃないかと推測の域内のもの。
あるセラピストがクライアントにレイプされた。
その後、クライアントは逮捕されたが、セラピストは彼を多重人格だと証言した。
セラピストの心理として、自分を慕っていたクライアントが、自分に危害を加えるなど、信じられないことだったわけです。
今まで優しく弱いクライアントだったので、凶暴な一面を受け入れられなかった。
それで、彼は多重人格じゃないかと疑ったわけです。
いろんな多重人格の本を刑務所の彼に差し入れた。
彼はそれを読んで、「そうか 自分がやったのではなく 別の人格が俺を乗っ取って犯行をおかしたのか」という思考になり、多重人格の本を読み、その書かれた空想の産物と同じ特徴をするようになった。
(無意識かもしれませんが、思い込みで、俳優みたいに演じれるようになった)
そして精神科の専門家が彼を診察して、今まで知られている多重人格の特徴があると診断された。
さて、それら研究で多重人格とされた人たちは、本当に別の人格が別にあって、その人格が主人格をあっちに押しのけ、体を使って活動していたのか。
ノー。
多重人格とされていたが、実はいわゆる女優みたいなものだったわけです。
ビリー・ミリガンという人、今は監督で俳優として活動しているみたいですが、要するに他のキャラを演じるということが好きなわけです。
したがって彼も別の人格が彼の人格を乗っ取って犯罪を犯したわけじゃない。
多面的な性格の一面で犯罪を犯した人。
映画とかドラマとか小説上でのみ存在しうるのが多重人格。
実在するのが場によって対応を変える多面性性格、すなわち我々人間。