30代後半の大学院生(数学系)です。
これは私も参りました!
塾で教えていて「あれ?」と詰まったこともあります。
教える側がこれではイカンと思い,同僚の講師にも聞いてみましたが,「なんとなく見えるんだよ」「やってるうちに分かるようになる」と,非科学的な答えしか返ってきませんでした。
解ける・解けないに関わらず(いや解けないのはカッコ悪いですが),「どうすればいいのか?」を伝えられないのでは,教えることにならないですよね。
一つの方法は,数学としては邪道ですが,「だいたいのパターンを覚える」です。
いろんな図形と解き方を見ておいて,作戦Aでダメなら前に見た作戦Bでやってみる……という戦術です。
(本当に数学としては私も納得できない嫌な方法なんですが,解けることを優先しないと困るなのでやむを得ず)
図形は「幾何」と呼ばれるんですが,「どうやったら解き方が見えるのか」を説明する本はなかなかありません。
解答・解説も,「気づく」ことを前提としていて,「どう見るんだ?」という疑問には応えてくれません。
ようやく見つけたのが,砂田利一『幾何入門(1)』(参考URL)です。
高校1年なら,「集合」はやっていますよね?
この本は,図形の問題を,集合を切り口として解説しています。
つまり,図形の問題を,集合の考え方にして解説しています。
読んでいて,「えーっ,それって反則じゃないの?」と思うのと同時に,「すごい人は解説もすごいんだなあ」「もうちょっと早く出会っていれば,図形を嫌いにならずに済んだのに」と思いました。
(入院中に読んでいて,「うわー,集合に持ち込むか!」と思わず声が出ました)
斬新な解説なので,おすすめします。
図書館で一度読んでみてください。
お礼
ありがとうございます^^ そうなんです。気づかないんですよ... はい!図書館か本屋さんで読んでみます^^