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どちらが河口の三角州ができるのに影響しますか
どちらが河口の三角州ができるのに影響しますか 海の塩分によるコロイド的な凝析と(教科書に書いてました) 川の勢いがなくなってドロが沈むという物理的なものと 三角州のでき方には二つの原因があると聞いたのですが、 どちらの影響が大きいのでしょうか 川によって異なると思うのですが できれば一般的な場合の 比率で教えてもらえると嬉しいです
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凝析と物理的な沈降の寄与率はわかりませんが・・・(汗) 下記サイトによれば、無降雨時の濁度は10NTU以下、降雨時で700NTU以下との ことです: http://www.sorachi.pref.hokkaido.lg.jp/ds/srs/seibika/dakudo2/dakudo2.htm (最下方の『きれいな水と濁った水の標準的な濁度は?』(背景色シアン)の段を参照) 一方、NTUによる濁度と、粘土の一種の「カオリン」による濁度との関係は、おおよそ 「1NTU=0.5度」とのことです: http://www.shse.u-hyogo.ac.jp/kumagai/eac/3_2.htm (最下方の『濁度』の段の末尾(=『透視度』の直前)を参照) これらを合わせると、降雨時の濁度での水中の粘土量は、およそ350mg/L以下と 計算されます。 仮に、この粘土が全て疎水コロイドで「凝析による沈降分」として仮定すると、そのとき この水で物理的に流されている砂礫の総重量が350mgなら双方の寄与率は50%、 ということになります。 (実際には、濁度の原因の中には、凝析する前に沈降する分も含まれているでしょう し、海域流入後にもある程度流速があるなら、凝析分がその場に沈降することは できないでしょうけれど・・・) ・・・ということで、日本の一般的な河川のように、河口までそれなりの流速を保つ場合 は、流速の低下による沈降の方が主体になり、一方、アマゾン川などのように流速が 非常に遅い河川では、コロイド的に分散している固形分の沈降が主体になる、という ことになるものと思います。 以下は、実際の濁度の感じの参考に: http://www.tokachi.pref.hokkaido.lg.jp/ds/srs/mokuji/dakudotyousa.htm (ページ中ほどの写真:濁度158NTUとのこと)