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自然現象としての確率と意思について
自然現象としての確率と意思について 昔(15年くらい前?)、ブルーバックスで読んでいて、宇宙の全てを原子単位で 捕らえた場合、ウランの原子がある箇所に集まる(要は人類が核融合のためにある 箇所にウラン原子を集める訳ですが)確率は限りなく0に近い、というようなことが 書いてありました。 つまりは、人の自由意志というものがあるのかと言う議論になるのかも知れません が、現在の科学では上記のような問いに対してどのように解釈しているのでしょうか? 何か新しいご意見等(参考書籍等)教えて頂けたら幸いです。
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- my3027
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意思に重きを置いたご質問には、的外れな回答でしたね。ゴメンなさい。 私は意志について、質問者様の様に深く考えてみたことが無い為、物質的側面からで参考になるかわかりませんが追記させて頂きます。 仰るとおり、自然界では分散していた物が勝手に集まることはありません。人間の意志により集められるという事は、確かに奇妙なことですね。前述の「マクスウェルの悪魔」でも、もしかしたらエントロピー減少させる人間が悪魔なのかもしれないという記載がありました。 しかし私は、核技術の様なウランを濃縮もエントロピーを増大させていると思います。確かに物質を集積することは確率的に低い状態で、エントロピーが減少しているように思えます。しかし、物質の移動、採掘、濃縮等にはエネルギーが必要です。その他のエネルギの浪費(質の変化)を考慮すると、ポテンシャルエネルギ最小方向へのもう一つの要求に反する結果になります。つまり局所的に見るとエントロピー減少させているように見えても、系全体では増加しているという事です。 従って物質論に偏った回答で、意識についてのご質問には適切ではないと思いますが、物質的側面からは、人間の意志もエントロピー増大の法則には反していないと思えます。 意識に関する量子力学の研究は、最近始まったものだそうで以下のリンクが参考になると思います。
- my3027
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似たような本(マクスウェルの悪魔?)を読んだ記憶がありますがが、内容が違うから別の本かもしれません。 私の理解だと、確かにウランでも何でも鉱脈と言う形で集合しているのは確率の低いことです。しかし、放っておいても人間が採掘使用しても、長期間後には拡散されます。熱も同じ様に、恒星当に集中していますが将来は熱を放出しきり、白色矮星?か何かになります。 従って、熱力学第二法則のエントロピー増大により、宇宙誕生初期にあったバラツキ(鉱脈等の本来確率が低い状態)はエントロピー増大(確率が高く、エネルギー状態が最小となる方向)にむかいます。つまりは、ウランは拡散し、熱エネルギーも拡散し、宇宙の終焉は全てが均一化するという「熱的死」が有力理論の一つです。 人の意識が関与する「観測」は、近代物理学の量子論の根本原理です。前述の古典力学にはありません。観測により、対象の状態が初めて確定し、それ以前は存在しない同然(ある状態と無い状態の重ね合わせ)だそうです。従って、今回の件人の自由意志とは関連無いのかと思います。
補足
ご回答ありがとうございます。 でも少し、私の感じている疑問と焦点が異なる気がします。 ウランの鉱脈というよりは、例えば原子炉の核融合のため ウランを「人」の手によって一箇所に集める、ということが、 宇宙全体を原子レベルの「自然」と考えた場合に起こりえる ことか、ということです。 お言葉を借りれば、人の意志が「エントロピーの減少」を もたらすのであれば、その熱力学第二法則を打ち破る人の 意志とは、学術的に言うと何なのか?という問いです。
お礼
ご丁寧に回答ありがとうございます。 まだ私の勉強不足でエントロピーというものを理解できていない 部分も多いですが、そちら系の本も読んでみようと思います。 そもそも私は原子レベルでの確率と安易に言ってますが、原子を 色のついたボールのように簡単に考えすぎなのかも知れません。 この世にあるものすべては様々な原子から成り立っているのは 間違いないですが、原子は他の原子との結び付きによって新たな 機能をもつ、もっと複雑な要素の一つですよね・・・ これらを無視して、ある原子が一箇所に集まる確率は低いという のはナンセンスなのかも知れません。 こうなってくると、電子の数の違いだけで、こうも複雑なものを 作る原子が不思議に見えてきます。この当りは分子生物学とか そういう学問を勉強するのがいいんでしょうね。 どうも取りとめのない疑問に貴重なご意見頂きありがとうございました。